生前の親から数億円の現金をだまし取ってギャンブルに使い、親亡きあとは会社も、相続した親の屋敷も全部、ギャンブルで失いました。
彼はわずかに残った小さな工場で「再起を果たす」と、裕福な生活をしている姉に、数十万円の事業資金を申し込みました(姉にとっては雀の涙の額)。
両親には湯水のようにおカネを使っていた気前の良いこの「姉」は、親が騙し続けられていたのを見てきましたので、弟の申し出を断りました。「私は母親のように生きるつもりはない。事情があってもあなたにピタ一文貸さないから、事情も聞かない」と一言で退けました。
息子に家屋敷と数億円の現金を貢いだ親は、結果的に息子のギャンブルの応援団でしたが、この姉が、弟のルーズな金銭感覚に歯止めをかけたのです。彼は今、小さな間借り生活をしながら働いています。妻子には逃げられましたが。
心を鬼にして、貸してはいけない
今は、あなた自身が力をつける時で、下手な同情が共倒れを意味することが、おわかりいただけたことと思います。確かに子どもには親を扶養する(面倒をみる)義務がありますし、それでなくともこのような母上でもあなたには、それなりの恩や情はおありでしょう。そこまで非常になるのは難しいことですが、しかしここは考えようです。いつか必ず、もっと効果的な形で、親や家族を助けるときがあるとご自分に言い聞かせましょう。それは今でないことは確かです。
私は最近海外で、新たな気づきがありました。全く別の2カ所で、「日本の旅行者と欧州などでよく会うけど、日本ではアルバイトで、長い海外旅行ができるくらいのおカネが稼げるのだって?ホント?」と驚かれて、私が驚きました。日本に住む者なら、これで誰も驚きませんね。兄上たちが定職につかなくとも、そこまで心配するのはやめましょう。兄上たちの今の生活が裏目に出ても、それこそ自己責任なのですから。
ご両親も、定年後でもまだまだ若いです。退職金や年金、掛けた保険があっても働ける年齢です。それらがなければなおさら働くべきで、あなたがそこそこのおカネを用立てても、焼け石に水で、非生産的です。しかもこのような人たちは、貸してくれた人に感謝しません。
返すときは、とても損した気分になるそうで、次に借りるために、その一部を返すのです。あなたが働くことで、母上がルーズに使うおカネの補給路が1本増えるなど、シャレにもなりません。
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