素人投資家が選びがちな3つの「NG投資信託」 たくさん貯めるはずが逆に減っていませんか

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筆者がある銀行に行ったとき、壁に貼りだされている人気ランキングを見て、目を疑いました。そこには、まさにA子さんが購入した「投資家にとって不利な商品」が並んでいたからです。「毎月分配型」は毎月銀行の利息のようにおカネが分配されますが投資家から集めた元本を取り崩しているものも少なくありません。また「テーマ型」は旬を過ぎたら利益を出しづらく長期投資には向きません。さらに「通貨選択型」は商品内容が複雑でリスクも大きいのが特徴です。

しかも、投信には手数料がつきものです。投信には購入時に支払う「販売手数料」や、投資信託を持っている間ずっと支払う「信託報酬」がありますが「毎月分配型」「テーマ型」「通貨選択型」などの商品は共通して手数料が高く、利益の出しにくいものばかりなのです。

「人気ランキング」とは金融機関が売りたい商品一覧

ここで重要な視点は、「なぜその商品をオススメするのか」です。つまり、売り手側の視点に立つこと。高い手数料は、売り手が儲かるという事実を認識しなければなりません。人気ランキングは、投資家の人気を反映したものではなく「金融機関が売りたい商品の一覧にほぼ近い」といっていいでしょう。

そもそもリスクをどれくらい取れるのかは、人によって違うはずです。それなのに人気ランキングというものが大きく張り出されるのも不思議ですよね。そこにはやはり「人気があるなら大丈夫(買いたい)」という気にさせようとする金融機関の意図を感じます。

もちろん、内容が良くて多数の投資家から支持される投資信託もあります。しかし、そうした投資信託は、書籍やインターネットで探したほうが良いかもしれません。ネットの場合は有力メディアだけでなく、個人のブログも1つの手です。

投資信託の世界では、個人投資家の目線でつねに考え情報を集め、ブログを書いている「投信ブロガー」の人たちの存在感が大きくなってきています。彼らは投資信託をつねに研究していて、書籍などを出版している人も多く、プロからも一目おかれている人もいます。玉石混交ですが、信頼のおけるブロガーを見つけることができれば、非常に有益な情報を得ることができます。

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