素人投資家が選びがちな3つの「NG投資信託」 たくさん貯めるはずが逆に減っていませんか

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最後に3つめの罠についてお話ししましょう。

罠3:定期預金とセットの投資信託を買う

27歳独身C子さん(メーカー勤務、年収350万円)のケースで見てみます。

C子さんの年収は多いとは言えず、旅行が趣味でおカネもそこそこかけるタイプ。しかし自宅暮らしなので順調に貯蓄は増え、貯蓄額は500万円になっていました。

期間限定の高金利預金につられてはいけない

預貯金におカネを預けていてもまったく増えないし、かといって投資をするのは怖いし……と思っていたところ、会社の近所にある銀行で「投資信託セット定期」のチラシが思わず目にとまりました。

「投資信託もセットになっているのは気になるけど、定期預金の金利がすごく高くなるのはお得かも」と、窓口に説明を受けにいくことに。勧められるままに、預貯金をする感覚で200万円購入したそうです。

その後、明細が送られてきて、びっくり! 定期預金の金利は4%のはずが、そんなに利息がついていない……。むしろ投資信託の手数料を支払っているせいでマイナスになっていました。そこで、友人のご紹介で相談に筆者の元にやってきたのでした。

銀行では、今回C子さんが購入した、投資信託の購入と同時に定期預金に預ければ、通常よりも相当高い金利をつけるといった「投資信託セット定期」の商品が盛んに売られています。確かに超がつくほどの低金利の中、定期預金の金利が3%〜7%にもなるといわれれば、興味を持ってしまうのもわかります。

では、「投資信託セット定期」は本当に得なのでしょうか?

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