株価が暴落した時、投資信託はどうなるのか 「売る時」のことを最初から考えておくべき

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株が暴落したとき、投資信託はどうなるのだろうか。意外に知らない人が多い(写真:muu/PIXTA)

ここまで、サラリーマンが投資をする意味や考え方についてお話ししてきました。株式や投資信託全般などを上手に積み立てて資産形成していく方法を解説してきましたが、今回はちょっと違う視点でお話しします。

投資信託を「買う」より「売る」ほうが難しい

サラリーマンの資産形成をサポートする仕事をしてきた筆者は、長らく企業型の確定拠出年金関連の業務を通じて「初めて投資信託の話を聞く、選ぶ、売買する」、という方に接する機会を得てきました。

そこで初心者はもちろんのこと、ベテランの方も意外に知らない「あること」に気づきました。それは何かというと、「売る」ということです。

いろいろなコラムや雑誌を見ても、「投資を始めよう」とか「積み立てよう!」といった内容の記事はたくさんあります。つまり“買う”ことを勧めたり説明したりする記事はたくさんあるのです。ところが実は“買う”ことよりももっと重要な“売る”ことについては驚くほど記事が少ないことに気がつきます。

「投資信託を売る」ということについて言えば、強烈な印象が残っているのは、やはり2008年のリーマンショックのときです。同年の9月15日(月)に、リーマン・ブラザーズ・ホールディングスが経営破綻したというニュースを受け、NYダウも日経平均株価も含め、世界中の株が暴落しました。

こういうときは一方通行のイメージもありますが、先行きの不安や思惑から上げ下げを繰り返しながらも下がっていくことも少なくありません。日経平均が毎日1000円ぐらい乱高下していた当時、確定拠出年金のコールセンターにかかってきた加入者からの電話は通常の3倍あるいはそれ以上、そして内容もいつもとまったく異なるものでした。

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