2度の離婚を経験し、財産分与と養育費で合計7000万円ほどを払い、それでも今年の春に3度目の結婚をした男性がいる。どこかの芸能人ではない。IT関連企業の役員をしている島田陽一さん(仮名、51歳)だ。
平日のランチタイムに、都内のホテルにある和食店で待ち合せると、上質そうなスーツで身を固めた陽一さんが現れた。白髪交じりの年相応の風貌だが、スマートでオシャレだ。ダンディですね、と声をかけると、「よく言われます」と返してきた。
心を許せるパートナーと楽しく生活をしていきたい
「自分で言うのも変ですが、僕はいわゆるリア充です。仕事では業界でもハイレベルなほうだと思います。プロジェクトマネジメントはもちろん、営業もできるし、プログラミングでも社内ではいまだに一番です。
フリーでエンジニアをしていたときは5千万ぐらいの売り上げがあった時期もあります。会社員に戻った今でも年収は2千万円を超えています。おカネには困っていないんです。趣味もたくさんあって、釣った魚でよく料理をします。片づけは苦手ですけどね。車は2台、大型バイクが1台あり、5LDKの家にはホームシアターもあります」
聞いていないのに「リア充」ぶりを話しまくる陽一さん。少年のような無邪気な口調で、変に謙遜もしないので嫌味はない。趣味や仕事を通じて友人も多く、広い自宅に招いてホームパーティを楽しんでいる。
「でも、友達はあくまで友達です。みんな帰ってしまって1人残されると寂しいですよ。心を許せるパートナーと楽しく生活をしていきたいです」
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