ベトナム「ビキニLCC」、日本でも旋風起こすか 今年11月に関空、来年初めには羽田にも就航

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今回の関西―ハノイ線就航を機に、ベトジェットは日本路線で攻勢に出る。機材はA320のほか、「A321」「A321neo」の3機種60機体制だが、このうち最も航続距離の長いA321neo(230席)を活用し、来春までに関西―ホーチミン線の運航を始める計画だ。さらに同時期には羽田―ホーチミン線の就航も狙う。「羽田への進出は、ベトナム人観光客が好きな桜の季節に間に合わせたい」(ビン副社長)。

ベトジェットはエアバスとボーイングに計220機を発注済み。壮大な拡大戦略を描く(写真:ベトジェットエア)

A321neoは現在2機のみだが、今年中にさらに10機を導入する。「ゆくゆくは日本路線をすべてA321neoに切り替える予定だ」(ビン副社長)。ベトジェットはエアバスのほか、ボーイングの小型機「737MAX-200」100機と合わせて、計220機を発注済み。ある日系LCC関係者は、「驚くべき成長スピードだ」と舌を巻く。

ベトナムの航空競争は激化の一途

日本とベトナムを結ぶ空の競争は、近年激しさを増すばかりだ。現地最大手の国営ベトナム航空は2016年にJALとの提携を解消し、ANAホールディングス(HD)と業務・資本提携契約を締結。ANAHDがベトナム航空に8.8%出資し、両社がコードシェア(共同運航)やマイレージでの提携を始めた。

同じ年には両社ともベトナム路線を増便。現在はANAが1日3便、ベトナム航空が1日11便を運航する。さらにベトナム航空傘下のジェットスターパシフィックも昨年、関西―ハノイ・ダナンの両路線を就航している。

そんな中でJALは昨年7月、ベトジェットとの提携を発表した。コードシェアやマイレージ、空港での手荷物ハンドリング業務や旅客サービス、機体整備などの分野で連携を模索する。

ベトジェットのビン副社長はJALとのコードシェアについて、早期の開始に意欲を示した(記者撮影)

JALが運航する日本―ベトナム路線や日本の国内線、ベトジェットが運航するベトナム国内線やベトナム発着のアジア路線でコードシェアを実施する。ビン副社長は「2018年度中にもJALの旅客システムへの接続を始めたい」として、早期の開始を示唆した。

コードシェアの対象は、先述の上級クラス「スカイボス」のみとなる予定だ。たとえばJALの便名で成田空港からベトナムの地方都市まで向かう場合、JALが運航する成田―ハノイ線に乗り、ハノイでベトジェットの便に乗り継ぎ、スカイボスの座席で最終目的地へ向かうといった旅程になる(実際のコードシェア路線は未定)。

真っ赤な機体にカジュアルな客室乗務員の組み合わせは、マレーシア拠点のLCCアジア最大手、エアアジアグループを彷彿とさせる。ANAHDが傘下のLCC、ピーチ・アビエーションとバニラエアの統合を急いだのは、アジア勢の急速な台頭が背景にある。ベトジェットも業界を脅かす存在になるのかもしれない。

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