ベトナム「ビキニLCC」、日本でも旋風起こすか 今年11月に関空、来年初めには羽田にも就航
日本航空(JAL)との提携発表から約1年。ベトナムのLCC(格安航空会社)最大手、ベトジェットエアが今秋、日本の空に参入する。
ベトジェットは11月8日、初めての日本路線となる関西―ハノイ線を就航させる。180席を備えたエアバスの小型機「A320」で運航し、関西発ハノイ行きが午前9時20分発、午後1時10分着、ハノイ発関西行きは午前1時45分発、午前7時50分着。日本からの乗客にとっては、現地での滞在時間を長めに取りやすいダイヤ設定となっている。
6月8日から航空券の販売が始まっており、通常座席の運賃が片道4800円からの設定だ(諸費用除く)。ラウンジ利用や優先搭乗などが可能な上級クラス「スカイボス」は、片道4万6200円からとなっている。また、毎日午後2時(日本時間)から2時間、航空券のタイムセールや貯めたポイントで賞品が当たる抽選を行っている。
「ビキニショー」が大きな話題に
ベトジェットが大きく注目を集めるきっかけとなったのが、ビキニ姿の客室乗務員による機内での派手なパフォーマンスだ。「ビキニエアライン」とも呼ばれ、ネット上などでは賛否両論が噴出した。こうしたパフォーマンスは、「もともと(ベトナム南部のリゾート地である)ニャチャンへの就航記念として、ビーチにいるような気分を楽しんでもらうために行ったのがきっかけ」とグエン・ティ・トゥイ・ビン副社長は明かす。
「LCCではなくニューエイジ(新世代)航空会社だ」と主張する同社は、韓国に就航した際には「江南スタイル」のダンス、マレーシアへの初フライトでは現地の伝統舞踊を披露したほか、機内での結婚式を執り行ったこともある。ビン副社長は、「顧客にとって意義のある時間にするために、さまざまなタイプのイベントを企画している。関西―ハノイ線就航の際にも計画しているが、最後まで秘密にしておきたい」と話した。
ベトジェットは2011年にベトナム初の民間航空会社として、首都のハノイを拠点に国内線の運航を開始。この7年ほどで、国内、国際合わせて82路線を運航するまでに成長した。搭乗率は今年1~3月で85.4%、営業利益率も9.3%と比較的高い水準を維持している。
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