お金持ちが「個人版・決算書」を使い倒すワケ 富裕層の「お金マネジメント」にコツがある
将来のおカネの不安を解消してくれる“ヘッドライト”
私が初めてP/LとB/Sを基にした個人資産の管理手法に触れたのは、会社派遣でシンガポールのビジネススクールに通っていた2010年のことでした。
プログラムの一環としてスイスに行き、プライベートバンクでは世界最大手のUBSを訪れたのですが、このときに、企業や組織だけでなく、個人の資産管理にもP/LとB/Sが活用できることを学びました。富裕層はB/Sで資産を可視化しているのです。
プライベートバンクは、大富豪を含む富裕層や経営者の個人資産を管理する金融機関やそのチームです。プライベートバンカーはそうした顧客と関係構築を図る際に、個人のP/LとB/Sを見ながら将来のポテンシャルを判断しています。
企業にとってP/LとB/Sは、美しいほどにすべてが「見える化」されたものです。それを個人にも活用できたらおカネをコントロール可能な状態になります。
将来のおカネの不安を解消し、自分の夢や最終ゴールを達成できる。個人のP/LとB/Sは、そんな未来を明るく照らしてくれる“ヘッドライト”になってくれるはずです。
まずは個人のP/Lについて少し踏み込んで説明していきましょう。
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