お金持ちが「個人版・決算書」を使い倒すワケ 富裕層の「お金マネジメント」にコツがある

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つまり、その人の出身地、学歴、職歴、性格、健康状態、勤続年数、周囲との関係性、思想、SNSでのソーシャルスコア、そして何より知識やスキルなどから将来生み出すであろう価値を算定するのです。

このような環境から考えると、今後、人的資本の見える化が進み、その価値向上につながるものにおカネが向かいやすくなります。つまり、人的資本の価値にレバレッジをかけるものが重要視されていくと予想しています。

「目先のリターン」より「恒常的なリターン」を得る

人的資本のような資産に対する考え方が身に付いてくると、おカネに対する見方が一気に変わります。

具体的に言うと、P/L上の収益である「給与」の短期的なアップに血眼になっていた態度が改まり、MBA取得や英語習得のように、恒常的に収益をもたらしてくれるB/S上の資産(人的資本)を得ることに関心が注がれていくはずです。

こうした視点が養われると、B/S上の人的資本に積極的に投資し続けている人にとっては、P/Lに記される数字は単なる年間での結果を示しているだけに映り、それ自体はあまり重要ではなくなってきます。

仮にP/Lの費用を抑えて利益部分に1000万円を計上できたとしても、これはあくまでも短期的な収益と費用の差額にすぎません。恒常的に存在するものではなく、使ってしまえばなくなってしまうものです。

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おカネを増やしたいと思ったら、未来のある地点のB/Sの純資産を増やすことをつねに念頭に置き、そのうえでそれまでの毎年のP/Lのことを考えるという順番になります。

個人レベルでP/LとB/Sを考える狙いは、おカネの不安から解放され、自分の夢や最終ゴールを達成することです。このときも、「目先のリターン」より「恒常的なリターン」に注目することが重要になります。

たとえば、食費をとことん切り詰めたい人は、格安スーパーでカップ麺を大量買いし、ランチは毎日それを食べればいいと考えるかもしれません。ところが、それを長く続けていると体重が激増したり、健康を害したりするおそれが出てきます。

結果として、体重や健康対策のための余計なコストが生じる可能性が高まるので注意をする必要があります。何事も体が資本なので、健康を維持するための出費はある程度覚悟しておかなければなりません。

このように、数字上はプラスでも、人的資本的にはマイナスになったり、またその逆のケースもあります。こうした点にも気を配り、いかにP/L上の利益を増やしていくかを計画していくことが大切です。

冨田 和成 ZUU代表取締役

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とみた かずまさ / Kazumasa Tomita

神奈川県出身。一橋大学在学中にIT分野で起業。2006年大学卒業後、野村證券株式会社に入社。本社の富裕層向けプライベートバンキング業務、ASEAN地域の経営戦略担当等に従事。2013年3月に野村證券を退職。同年4月に株式会社ZUUを設立し代表取締役に就任。金融経済メディア「ZUU online」を含む資産運用の総合プラットフォーム運営、月間訪問者数は650万人を超える。金融機関や不動産業界のフィンテック化の推進支援や企業に対して鬼速PDCAシステムを導入する鬼速PDCAエンジニアリング事業を展開。監査法人トーマツ主催「日本テクノロジー Fast50」にて2年連続上位受賞(2016年度日本1位・アジア太平洋地域8位、2017年度日本3位)。2018年6月、設立約5年で東京証券取引所マザーズ市場に上場。著書に『大富豪が実践しているお金の哲学』『鬼速PDCA』『営業 野村證券伝説の営業マンの「仮説思考」とノウハウのすべて』(クロスメディア・パブリッシング)、『プライベートバンクは、富裕層に何を教えているのか?』(ダイヤモンド社)、『稼ぐ人が実践しているお金のPDCA』(KADOKAWA)など。
ZUUonline:https://zuuonline.com
DAILYANDS:https://daily-ands.jp/

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