爆発的な結果を出す人は「3カ月」を意識する 「時間の使い方」はグーグルで学んだ

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・細部でつまずかない

探求心は大切ですが、3カ月間で成果を出すことにこだわるなら、細部に入り込みすぎないことも重要です。

たとえば、数学も「1ってどういう意味? そもそも1って何?」と考え始めると大変です。最初は「1+1=2」ということをまずは受け入れて、学ぶ。いわば、先人の力を受け入れて、利用できるものは利用すればいいのです。

『「3か月」の使い方で人生は変わる Googleで学び、シェア№1クラウド会計ソフトfreeeを生み出した「3か月ルール」』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします)

細部でつまずいて、たびたび立ち止まってしまう、ということは実際に少なくありません。プログラミングやデータサイエンスでもそうです。プログラミングの本を読むと、概念がたくさん書いてある。最初から1つひとつ納得して進めようとすると大変です。

その時点で深くわからなかったとしても、まずは全体をななめ読みをしてみて、とにかくいろいろな例題をどんどん解いてみる。それで、プログラムをいち早く自分で動かしてみるのが大切です。

実際にプログラミングをするときも、「この場合、なんで動かないの?」といちいち立ち止まっていては先に進みません。「これは動く、これは動かない」と割り切って、いったんいろいろなことをやってみる。エラーで動かないとき、よくよく考えてみると単に1文字違っていたなんてこともあります。

細部はわからなくてもいいから、とりあえず1周やってみる。「わからないこともあるけれど、できている!」「ひととおりできた!」というような達成感や充実感を、なるべく短いタイミングで味わえるようにする。これが、モチベーションを高く保ったまま3カ月を走り抜ける秘訣です。

3カ月あれば世の中に大きなインパクトを与えられる

グーグルへの入社は僕の人生において1つの大きな転機になりました。カルチャー自体に影響を受けたし、「世界中のトップエンジニアとビジネスエリートが一緒に働く場所」にいたことも、自分が変わるきっかけをあたえてくれたと思います。

その結果僕は、キャリアの途中から「人が取り組んでいないけれど、自分が貢献できるテーマを選ぶこと」をもっとも意識するようになりました。こういう考え方をもつことで、「起業」という選択肢が身近になり、リスクもとりやすくなりました。

たった「3カ月」の努力で、世の中に大きなインパクトを与えられることがたくさんある。そして、世の中には誰も手をつけられていない課題が、まだまだたくさんあるのです。

佐々木 大輔 freee創業者・代表取締役

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ささき だいすけ / Daisuke Sasaki

1980年東京都生まれ。一橋大学商学部卒。大学在学中、インターンをしていたリサーチ会社で、リサーチ集計システムや新しいマーケティングリサーチ手法を開発。卒業後は博報堂でマーケティングプランナーとしてクライアントへのマーケティング戦略の立案に従事する。2008年、Googleに参画。日本におけるマーケティング戦略立案や、日本およびアジア・パシフィック地域における中小企業向けマーケティングの統括を担当。
2012年7月、freee 株式会社を創業。日経ビジネス2013年日本のイノベーター30人、2014年日本の主役100人 /2016年、2017年 Forbes JAPAN「日本の起業家ランキング」BEST10に選出。

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