爆発的な結果を出す人は「3カ月」を意識する

「時間の使い方」はグーグルで学んだ

僕自身、「3カ月」というのは、1つのことに集中でき確実に変化を起こせる最少単位だと感じています。事業や経営は3カ月では変わりませんが、考え方や成功体験など、人生の転機という発想で見れば、3カ月あれば何らかの手ごたえを得ることができると思います。

僕の会社が展開する「クラウド会計ソフト freee」の開発も、3カ月がポイントでした。

グーグルでは、日本、そしてアジアの中小企業向けのマーケティング業務を担当しましたが、そのなかで日本の中小企業におけるITの導入、活用が進んでいないことに僕は強い危機感を持ちました。それがサービスを構想したきっかけです。次のステップはそれをどう形にするか、です。

まずは、3カ月で原型となるものを自分でつくってみようと、プログラミングを勉強し直すことにしました。日中はグーグルで働いていたので、朝6時に起きて、出勤までの2時間くらいを朝のプログラミングの勉強時間にあてました。夜は、仕事が終わって6時から夜中の1時くらいまで没頭していたので1日4時間くらいしか寝ていませんでしたが、眠いと思ったことは一度もありませんでした。

そのときの3カ月間で得られたことは、まずはソフトのアイデアを何とか具体化できたこと。そしてもう1つ、「最悪、自分1人でも、そこそこつくることができるかもしれない」という手ごたえを得たことでした。とりあえず、1人でもなんとかなるという感触を得られたのは、とても大事なことだったのです。

ただ、僕はプロのエンジニアではないので、「ビジネスとして展開するには、それに耐え得る仕組みを一緒に開発し運用できる人が必要だ」と思い、次の3カ月のテーマは、「『クラウド会計ソフトfreee』を一緒につくることができる仲間を探す」ことへとシフトしていきました。

そして、このような3カ月の積み重ねが今につながっているのです。

3カ月の取り組み方

僕の会社では「向こう3カ月の時間をどう使うか」を重視しています。その際、具体的には次のような点に留意しています。

・「やるべきこと」よりも、まず「やらないこと」を決める

向こう3カ月の行動に優先順位をつけるとき、このことを大事にしています。みんな、やるべきことは多く抱えていますが、たとえば、僕個人の場合、「この3カ月ではやらない」「このジャンルには手をつけない」「こういうミーティングには出ない」「こういうことは人にお願いする」というように、まず「やらない」ことを先に決めてしまいます。

「やらないこと」を基準にフィルタリングしていくと、かなりの量の「今はやらなくてもいいこと」がそぎ落とされます。すると、「すぐできること、かつ絶対にやらなければいけないこと」がおのずとあぶり出されるので、そういう優先度の高いものをスケジュールに組み込んでいきます。

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