日本代表「ようやく勝利」でみえた微かな光明 コロンビア戦へ向けた布陣はどうなる?
5月30日のガーナ戦(日産スタジアム)、6月8日のスイス戦(スイス=ルガーノ)をともに0-2で敗れていた西野朗監督率いる日本代表。彼らにとって、12日のパラグアイ戦(オーストリア=インスブルック)は1週間後に迫った2018年ロシアワールドカップ初戦・コロンビア戦(19日=サランスク)に向け、勢いと自信を取り戻さなければならない重要な一戦だった。
スイス戦からスタメン10人入れ替えというリスキーな采配を振るった指揮官だったが、ふたを開けてみれば、乾貴士(スペイン1部・ベティス)の2発と香川真司(ドイツ1部・ドルトムント)の1点など大量4ゴールを挙げ、4-2で勝利。海外組を含む陣容では、昨年10月のニュージーランド戦(豊田スタジアム)以来、8試合ぶりの白星にチーム全体が安堵感をにじませた。
ロングスローとFKによる2失点には相変わらず詰めの甘さを感じさせたが、どんな相手であろうが、今の日本には勝ちが最大の良薬。それをつかんだことで、ようやく前向きなムードでロシア入りできる状況になったと言っていい。
ラストチャンスを与えられたメンバーは?
パラグアイ戦で大幅なメンバー入れ替えに踏み切った最大の狙いは、各ポジションの見極めにあった。「最後まで可能性を探りたい」と繰り返し語っていた西野監督は、ベストな11人をコロンビア戦にぶつけたいという思いが強いはず。ラストチャンスを与えられた面々がどういう評価を受けたかまずは気になるところだ。
まずGKだが、前半は東口順昭(J1・ガンバ大阪)、後半は中村航輔(同・柏レイソル)が出場。川島永嗣(フランス1部・メス)ここ2試合不安定なパフォーマンスを露呈していただけに、本大会でレギュラーを奪い取る絶好のチャンスだった。
が、東口と中村は先月19日のJリーグを最後に実戦から遠ざかっていて、飛び出すタイミングの判断が鈍りがち。
東口の方はFWに詰め寄られて慌てた様子を見せ、中村も危ないポジション取りをしてしまうなど、これという決め手を示すことができなかった。
結局、コロンビア戦で正守護神をつかむのは、実績と経験に勝るベテラン・川島という結論になりそうだ。
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