米朝首脳会談「フェイクピース」になる可能性

米国の専門家たちの見立ては?

非核化の問題については、今も臆測の域を出ない。

「本当に不透明だ。非核化について何らかの合意があるわけではない。非核化の定義ですら(米朝は)合意できていない」と、戦略国際問題研究所(CSIS)のスー・ミ・テリー上級研究員はABCの番組内で語った。

マクドナルドの出店が「取引」になる可能性も

「米国が意味している非核化に北朝鮮が応じるだろうか」とテリー氏は自問し、こう言った。「(完全で検証可能かつ不可逆的な非核化を)期待するのはまったく現実的ではない。もちろん、それを目標に掲げる必要はあるが、スタンフォード大学による最新の調査研究によれば、北朝鮮の完全な非核化には15年かかる」。

ブルッキングス研究所のパク氏も、CBSの番組内で同じ論点を取りあげている。「だいたい、正恩氏が北朝鮮の建国70周年に核を放棄すると考えるには、相当な頭の体操が必要だ。祖父や父が果たせなかった核兵器の開発を正恩氏は成し遂げた。それを北朝鮮でのマクドナルドの出店と引き換えに放棄するなんて、論理的に理解できない」。

パク氏の発言は、北朝鮮がトランプ氏との取引の一環としてマクドナルドの出店を求めているというワシントン・ポスト紙の記事に触れたものだ。ひょっとすると、米朝首脳会談の交渉メニューには「ビッグマック」が復活したのかもしれない。

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