「子持ち同性愛カップル」家事分担のリアル 男女カップルより平等に分担されているのか

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料理はケンダルが担当している(写真:Jason Henry/The New York Times)

「私は料理が嫌いだから、ドリアンがいつも料理をする」とハント。

それに対しケンダルは「ジャレドは料理をする必要がない」と話す。「私は洗濯が好きじゃない。最も嫌いだ。私が洗濯をするとジャレドは怒るんだ。愛を感じたね。自分が最も嫌いなことをしたら怒ってくれる人を見つけた」。

養子を迎えたとき、1人は家庭に入った

しかし、2人は養子を迎えたとき、ハントが仕事を辞めて1年間家庭に入ることを決めた。ハントは仕事を変えたばかりで、IT企業の幹部であるケンダルのほうが収入が格段に高かった。

「男らしいとか女らしいとかではなく、これが私たちにとってうまくいき、家族として機能するやり方だ」とハントは言う。

カップルに関する年代の異なる大規模な2つの調査を比較した研究によれば、同性愛のカップルは家事の分担の平等性が1975年に比べて2000年は増したが、同性愛のカップルは減っている。

研究の共同執筆者の1人でもあるグリーンは、この変化の理由は、結婚して子どもを持つ同性愛カップルが増加したことが考えられると言う。

クラーク大学のアビー・ゴールドバーグ教授(心理学)は、同性愛のカップルが親になった後にそれぞれ異なる役割を担うようになるのには多くの要因があると言い、特に長時間労働の影響が大きいという。彼女の研究によれば、カップルはお互いの働き方が柔軟であるか、家事をする人を雇う収入があると、家事を分担する傾向がある。

「平等という理想が単純化されすぎている。それは人々の現実ではないからだ」とゴールドバーグは指摘する。「実際には、同性愛のカップルも異性愛のカップルと同じように相手との関係性に苦労している」。

異性愛のカップルと違い、同性愛のカップルは一般的に、互いが異なる役割を担っていても平等だと感じている。その理由について彼らは、コミュニケーションを取っていることや、育児をあまりしないほうが別の家事をしていること、家事の分担に性別が関係ないためだと説明する。

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