日本とフランス、会議の目的は大違いだった

フランスの会議が「カオス状態」な深い理由

エマニュエル:そうだね、フランスではたいていの人は、家族と夕食を一緒にとったり、子どもが寝てしまう前に会えるように仕事の後はすぐ帰るね。会社での夜の会食や飲み会なんて1年に数回あるかないかぐらい。僕が実家に住んでいた頃は、ほぼ毎晩家族そろって夕食を囲んでいたしね。さっきの会議の話のように、フランスでは社員同士のコミュニケーションは勤務時間内で極力とるようにしているからなんだ。だから送別会なんかもたいてい勤務時間中に済ませてしまうことが多い。

くみ:フランスはプライベートや家庭生活もきちんと重要視されているわよね。幹部クラスの男性でも、16時ごろに「今日は自分が当番だから」と、幼稚園などに預けている子どもを迎えにさっさと退社する、なんてこともよく聞くわ。

フランスでは、休みを取りやすくしたり、早く帰るために仕事を早く終わらせて、余計な残業をしないように心掛けている、ということなのかしら? バカンス中の人の仕事を同僚が代理でやったりするのは時々見掛けるけれど……。

仕事の量が多くなりすぎないように調整

エマニュエル:まぁ確かに残業しないようにできるだけ効率的に仕事をしている人もいるだろうね。フランス人は決められた自分の仕事しかしないで、それが終わったらさっさと帰るってイメージがあるかもしれないけど、案外そうでもないんだよ。

バカンス中や病欠なんかでほかの人の仕事を代理でするのは普通にあるし、そういう場合はすぐに上司と相談して優先順位の低い仕事なんかは期限を延ばしてもらったりといろいろ交渉をして、仕事の総量が多くなりすぎないように調整することは積極的にやっているよ。

でもどちらかというと、フランスでは慣習的だったり、会社の規則で決まっていたりで社員は早く帰宅する権利があると考えて残業が少ないのかも。たとえば、大企業なんかでも20時以降は社内の電気が消灯されて強制的に帰宅しなきやいけないなんてことも結構あるからね。これは残業手当の規則がとても厳密であるということも関係してるんだ。

くみ:フランス人は就業時間外に来たメールには、自宅や外出先から返信しているのよね? いろんな職種のフランス人の同僚や取引先の人も、夜中や週末でも仕事の返事をくれたりするわ。

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