日本とフランス、会議の目的は大違いだった

フランスの会議が「カオス状態」な深い理由

くみ:私は日本とフランスの双方の人たちが出席する会議に出ることが多いけれど、確かに 何か説明をするのに資料を準備してくるのは、いつも日本側だわ。細かい数字まですべて資料として出される場面も少なくないけれど、会議中に触れるのはその中のほんの一部だし、会議後に出席者が資料の細かい部分までもう一度確認するかと言われると、自信がないかな……。

一方、フランス側は、とにかく話し続けることが多くて、話の途中で例として画像を見せたくなってスマートフォンを取り出し始めたりと、それなら最初からその分くらいは資料を準備してもいいのに……。

ただ、会議だけではないけれど、ノートをきちんと取る習慣がついているのはフランス側な気がする。授業などでも思ったことはあったけれど、フランス人は、かなり几帳面にノートを取るわよね? その点、日本側は最近では、特に重要なことはスマートフォンにメモして終わりだったり、紙と筆記用具を使わない人が多い印象がある。

会議は社員同士がつながりを持つ場

エマニュエル:フランスでは会議がどんな役割を果たすかわかる?

くみ:あんまり考えたことがないわ。

エマニュエル:フランスだと会議では、単に議題についてのテーマや疑問点を正確に掘り下げるだけでなく、社員同士で仕事の環境を共有することも求められているんだ。要するに会議中に議題の話し合いと同時に、社員同士のつながりをつくっていくということだよ。だからフランスでは会議中にまとまりがなくカオスな状態になることがよくあるんだけど、それが許されているのは、そのほうが意見の交換が促進されると思っているから。

だから、会議であまり発言をしないというのはとても悪印象を持たれるんだ。たとえまとまりがなくても、意見の交換が活発に行われるほうが何かしらのアイデアが浮かんだり、社員同士のつながりが深まることにつながるとフランス人は考えているからなんだ。

その点、日本では会議を通して社員同士のつながりを深めるという考え方はあまりしていないように思うんだけど、そこはどうなの? ほんとうに日本の会議はまじめな雰囲気で静かに行われているのが印象的だったから……。

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