「飲み歩きの聖地」京成立石が大変貌する理由 「せんべろの街」駅前は高層ビルに
こうした待ったなしの状況で急がれる立石駅北口地区の再開発であるが、東街区(地上13階・地下3階)と西街区(地上36階・地下2階)と2棟の高層建築ができ、中央に交通広場が新設される計画となっている。
現在の「昭和レトロ」の街並みが広がる立石駅周辺地区からは想像もつかず、立石のイメージが大きく損なわれてしまいそうに思える。なぜこのような計画になったのだろうか。立石駅北口地区市街地再開発準備組合の飯野昭雄氏はこう語る。
「まず前提として、事業主体は地権者の集まった組合で、工事費から自分たちの仮住まいや引っ越し費用を払うのも組合となる。すると事業費は莫大なものになり、この大半は権利者の入居場所が決まった後、
区役所総合庁舎も移転
交通広場は葛飾区の計画に基づき、再開発に併せて整備される。現在京成立石駅に近いバス停は3カ所あるが、どこも駅から100m以上離れており、不便な状況だ。それを駅前に交通広場を設置することで解消する。「地区外から立石を訪れる人も多く、地域貢献ができる再開発計画になってほしいと思っている。交通広場については本来区が整備すべきものだが、補助金とは別に区が費用を負担し、再開発組合が工事を行う予定だ」(工藤課長)
また、この再開発地区は老朽化している葛飾区役所の総合庁舎が移転する最優先候補地ともなっている。工藤課長は「区役所移転については立石駅北口地区市街地再開発事業で生まれる建物の床の一部を買い、そこへ区庁舎の機能を移転する案、現庁舎を建て替える案、青砥にある平和公園に新しい区庁舎を建てて移転する案の3つを総務部で比較した。そしてコストや利用者の利便性などを総合的に比較した結果、立石駅北口地区が最優先候補地となっている」という。
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