20代社員は地味な積み立て投資が向いている 投資を始めるならどんな方法がいいのか

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リスク分散を図る投資の対象としては自社以外の株式への投資、勤務先とは違う業種または経営に及ぼす要因が逆に影響するような会社の株式はもちろんですが、もっと多くの会社、数百社といった会社の株式に広く投資をし、それらの会社の成長、つまりその経済全体の成長を取り込むことができるのが「投資信託」です。

投資は必ず「将来の自分」を大きくしてくれる

投資信託という仕組みを使えば、最低1000円程度、あるいはもっと少額から、数千社にだって投資することができます。もちろん、少額のため議決権は行使できませんが、投資した会社の業績が向上し、価格が上がればそれを享受することができます。

残念ながら、中には下落する株もあるでしょう。しかし、投資先全体としてよければ、投資信託の価格は値上がりします。「確定拠出年金」や「つみたてNISA(少額投資非課税制度)」で主流のインデックス型の投資信託は、まさしく世界経済や日本経済の成長を資産に取り込む金融商品です。これを毎月「積み立て」で継続的に買っていくことは、投資時期的にも投資対象としても、リスク分散が図られます。

自分の能力で収入を得ることは何より大切なことです。しかし、投資によってその依存先を分散することができるからこそ、サラリーマンの「投資」は意味があります。また、自分が資金を投じていることで、特定の業種・地域以外の経済・政治事情にも関心が高まり、その大局的な見方、磨かれた経済センスが自らの仕事に活きる場面も多くなると思われます。

収入依存先を分散する意味でも、幅広い銘柄に長期に分散投資を少額で継続していくことは、実は多くのサラリーマンにとって資産形成のへ近道です。次回は、初めての「売り」体験における「あるある投資」をご紹介したいと思います。

大江 加代 確定拠出年金アナリスト

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おおえ かよ / Kayo Oe

大手証券会社に22年勤務、サラリーマンの資産形成にかかわる仕事に一貫して従事。退社後、夫の経済コラムニストである大江英樹氏(株式会社 オフィス・リベルタス 代表)を妻として支える一方、確定拠出年金の専門家としてNPO確定拠出年金教育協会 理事、企業年金連合会 調査役として活動。野菜ソムリエの資格も持つ。

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