チキンラーメンのCMが体現した「創造と破壊」 CM好感度調査上位に日清食品、キユーピーも

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チキンラーメンCM「アクマのキムラー 篇」30秒
あなたのお気に入りのCMは、何位にランクインしているだろうか?
CM総合研究所が毎月2回実施しているCM好感度調査は、東京キー5局でオンエアされたすべてのCMを対象として、関東在住の男女モニターが、好きなCM・印象に残ったCMをヒントなしに思い出して回答するものだ。
最新の2018年4月後期(2018年4月5日~ 2018年4月19日)調査結果から、作品別CM好感度ランキングTOP30を発表。その中から、CM総研が注目するCMをピックアップして、ヒットの理由に迫る。

 

CM好感度のトップは今期もKDDI『au』。寺子屋に流れるiPhoneの着信音に反応した浦島太郎や金太郎たちが、キレのあるダンスを一斉に踊りだすCMが好調を維持した。2位にもauの新作が続き、こちらは三太郎たちが寺子屋で鈴木福演じる“赤鬼”の初恋話に花を咲かすストーリーで、シリーズのナレーションを務めるマリナ・アイコルツがその相手役として登場した。3位には大塚製薬から八木莉可子出演の『ポカリスエット』の新作がランクイン。原宿のキャットストリートを舞台に、八木をはじめ約150人の高校生がダンスを踊るCMとなっている。

ひよこちゃんがまさかの大変化

注目は4位の日清食品『チキンラーメン』で、新商品の『チキンラーメン アクマのキムラー』を訴求している。トップ5入りは芦田愛菜がブランドキャラクターの“ひよこちゃん”の着ぐるみ姿を披露した2012年以来だ。

2013年からは新垣結衣を起用。アレンジレシピの提案や、アウトドアでも楽しめるといったオケージョン訴求、基本に立ち返り白身をきれいに仕上げるコツを伝える作品や、なんとお湯をかけずにそのままかじりつく「0秒チキンラーメン」など、さまざまな切り口で『チキンラーメン』の楽しみ方をアピールしている。

今作では、人気女優は出演せずに、1991年から四半世紀以上に渡って『チキンラーメン』のキャラクターを背負ってきた“ひよこちゃん”が主役の座を射止めた。BGMは、こちらも1984年の誕生以来誰もが口ずさめるほど親しまれている「♪すぐおいしい、すごくおいしい」というおなじみの曲を使用し、かわいらしいひよこちゃんが『チキンラーメン』を作ろうと商品を手にするシーンでCMが始まる。

心なごんだのもつかの間、商品の封を開けた途端、ひよこちゃんの頭から炎のようなトサカが立ち上り、邪悪な姿の雄鶏へと姿を変える。皆が知っている優しいBGMもデスメタル調に一変し、30秒バージョンでは「♪すごくおいしい」という歌詞がいつしか「地獄おいしいー!!」というシャウトに入れ替わる。アクマに変貌したひよこちゃんが地球外から飛来する卵をどんぶりで受け止めると、「アクマ的うまさ!」「3分で召喚(2分でも可)」「チキンラーメン、アクマのキムラー」と一気にたたみかけるストーリーだ。

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