貯まる財布にまつわる「都市伝説」を検証する 貯めている人は本当にゴールドの財布なのか

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財布の色や形によって「トク」することはあるのか(写真:CORA / PIXTA)

財布にはいくつものジンクスがある。「春に買い替えるのが『張る財布』で縁起がいい」「自分より稼ぎのいい人に買ってもらうと金運が上がる」「セールで買った安い財布には大金は入らない」「赤い財布は赤字に通じるのでよくない」etc……。

貯まる財布に、これだという正解はあるのか

根拠があるような、ないような、信じる者は救われる的なものも多い。筆者が雑誌編集者時代にも、何度となく財布企画は誌面に登場したものだ。また、年間100万円以上貯めている読者の取材に行くと、必ず財布を見せてもらったりもした。しかし本当に貯まる財布に、これだという正解はあるのだろうか。

①「貯まる財布はゴールド」説

先日、筆者自身がある雑誌で「おカネが貯まる財布」という企画の取材を受けた。節約のプロの財布とは、という内容だ。同じ誌面には年間100万円以上貯めている女性が登場している。

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彼らの財布の色はどうだったか。結論から言うと、黒・ピンク・えんじ色とみんなバラバラ。共通点も特になかった。風水による避けたい色は「赤はおカネが燃えてしまう、青はおカネが流れていくのでNG」だと聞く。ちなみに筆者は紫色を使っているが、赤の仲間なので本来はよろしくないらしい。おカネのプロとして取材していただいたのに、なんとも申し訳ないが、紫にした途端に散財したというような事実もないのだ。

かつて筆者が貯め上手な主婦の取材をしていた頃、いちばん多かったのは茶系ベースにロゴがプリントされた海外ブランド財布。どこに行っても皆さんそれを使っていたものだ。それが意味するのは、貯め上手のこだわりというより、当時はこのブランドが人気だったという理由だと思う。

おカネと相性がいいから「ゴールドの財布最強」という説もある。しかし、多くの人が買う黒でも茶でも、そして赤系でも、貯まる人は貯まるのだ。

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