貯まる財布にまつわる「都市伝説」を検証する 貯めている人は本当にゴールドの財布なのか

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②「貯まる人は長財布」説

根強い長財布信仰だが、これは納得しないでもない。貯められない人は、財布に今いくらあるかを答えられないことが多く、それは手持ちのおカネの管理ができていないことを意味する。長財布はパッと見て、どの種のお札が何枚入っているかがわかりやすい。また、構造上多くの小銭が入らないため、なるべくお札を崩さない意識が働くことも。商品券やギフト券を入れておくにも長財布のほうが使いやすそうだ。

とはいえ、レシートやらクーポン券やらでパンパンになっている長財布も多い。それを日々整理して、今いくらあるかすぐにわかる状態にすっきり保っている人だけが、長財布で貯まる人、ではないだろうか。

③「値段が高い財布ほど貯まる」説

この証明は難しい。しかし、「財布だけは高いものにすべき」と語るマネー専門家は少なくない。バーゲン品、値下げ品には「安い気」が付いているからNGと言われて、筆者もそういうものかと財布だけは奮発してブランド品を買うこともある(免税店でだが)。

本当に安売りではない高価な財布なら貯まるのか。セールでモノを買うという習慣が普段からなく、高額な財布を買えるだけの可処分所得がある人=貯まりやすい人、という構図は確かに考えつく。あるいは、高価な財布を見るたびに、良くも(=この財布に見合うようにもっと稼ごう、増やそう)、悪くも(=これにおカネを使った分節約しよう)、何かしらおカネへの意識が高まる効果はあるかもしれない。買ってしばらくの間くらいかもしれないが。

貯まる財布の条件はそれだけではない

結局、財布にまつわるジンクスを守る効果は大してなさそうなので、別の角度から、貯めている人の財布の正解を見てみよう。

その1 スリムである

先にも書いたが、レシートやどこかの店でもらったクーポンでパンパンにはち切れそうな財布は、貯まらない人の典型だろう。レシートやもらったクーポンが多いのは、それだけおカネを使った証拠だからだ。また、そのレシートを入れっぱなしということは、どこでどのくらいの消費をしているかという自分の行動をまったく見直していないわけで、使い方の良しあしについて無頓着な人ということになる。何歳になっても均整の取れたスリムな体形を維持するためには、一定の節制と自己管理が不可欠だ。つまり財布にも、同じ心構えが必要なのである。

その2 入れる金額を決めている

貯めている人は財布に入れる金額を決めている人が多かった。これもおカネの管理がしやすくなる方法だからだ。さらに言えば、決して多額は入れない。そのため、この金額の範囲でしか買えないという「枠」をはめることもできる。

また、千円札、五千円札、一万円札と種類ごとにお札をまとめることもマスト。それにより今いくらあるかがよりわかりやすくなる。

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