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地方の若者に「夢を持て」と言っても無理筋だ 都会と地方の根本的な格差はどこにあるのか

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実は最近、新井紀子・国立情報学研究所教授(大ベストセラー「AI vs. 教科書が読めない子供たち」の著者)と最近いろいろお話をした中で、新井先生から「おもしろいから読んでみなさいよ」、と言われた記事がこちらです(「底辺校」出身の田舎者が、東大に入って絶望した理由)

地方の若者に「夢を持て」と言っても非現実的

「東洋経済オンライン」ではないので、微妙ですが(笑)、実際逆に東京ど真ん中の出身者として岩手県・紫波町で10年近く仕事をしてきてみると、これは実感に非常に近い。

要するに東京のように「モデルになるような大人」(大学生を含む)が地方にはほとんどいない、というどうしようもない、しかし冷徹な現実があるのです。

紫波町も例外ではありません。

岡崎正信君(オガールプラザ株式会社の社長)はお父様も実は岩手の方ではありませんし、言って見れば「叩き上げの経営者」(成功者)の家に生まれておりまして、子供のころから非常に幅広い視野をもって、東京の大学にやってきた。しかし、地方の多くの高校生にとっては、自分が大学生になるということ自体にリアルな実感がない訳です。

そのなかで「夢をもて!」とかなんとか叫んだところで、彼らが住んでいる街(エリア)そのものに極端に言えば夢がないわけで、あるのは補助金で建てた、「いらない箱もの」(建物自体は東京も負けるような立派なもの)とイオングループなどのショッピングモールだけ(もちろん、イオンをけなしているわけではありません)。

こうした生活の中で若者に「夢を持て」、ということ自体がどれだけ非現実的か、これは実際に地方で仕事をしないとわかりません。「マイルドヤンキー」というのは、まさにそういう中から育ってきているのです。

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【「東京の転勤族」で、関心を向けてくれる人は少数】

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