関節性リウマチ患者の敵は過度の肥満だった 体を動かさないことが体重増加に直結
関節リウマチを患っている肥満体型の人は、より健康的な体重を維持している人に比べて身体機能に障害を持つようになる可能性が高いようだ。
米国の研究者たちは関節リウマチを持つ2万5000人を超える患者のデータを調査した。これらのうち、ほとんどの人は研究に加わった時点で太り過ぎあるいは肥満であった。極度の肥満の人たちは当初から何らかの障害を報告する場合が多かった。
最長15年程にわたる研究を通じて、肥満は障害のさらなる進行と関連付けられた。
肥満が関節リウマチを持つ患者に障害を引き起こす
この研究の指導的立案者である、ペンシルベニア大学およびフィラデルフィアVAメディカルセンターのジョシュア・ベーカー博士は、障害の悪化は「疾患活動性の悪化では説明できない」と述べている。「肥満が関節リウマチを持つ患者に障害を引き起こすことを示唆しています。患者が幾らかでも痩せなければならないもう一つの理由となります」。
時の経過とともに骨の両端にある軟骨がすり減ると起きる、より一般的な変形性関節症とは対照的に、関節リウマチは免疫系疾患で、関節に消耗性の腫れや痛みを引き起こす。