「旅行中のハプニングに対応できるような英語を覚えたい!」という、ざっくりとしたリクエストでしたので、とりあえず今回は「いままでに困った場面を思い出して、そこで使えそうな表現を覚えていこう」ということにしました。すると、初めにあがったのが飛行機内での会話。自分の席に外国人が間違って座っていたときはなんと言えばいいのかと聞かれました。ただ教えてしまうのでは学習にならないと思い、タロウさんならどう言うか考えてもらうと、
とかなり責めている感じの表現が出てきました。これではけんかを売っているみたいになってしまいます。いきなり「私の席ですけど」というのも感じが悪いので、ちょっと和らげたほうがいいでしょう。
ちなみに、chair は椅子そのものを指すので、こういう場面では使用しません。seat(席)という単語のほうがいいですね。そして、「どこかに行ってください」というのも不要です。
○ I think this is my seat. (ここ、私の席だと思うんですけど)
くらいの表現がいいでしょう。これで移動してくれるはずです。もしも、まったく同じ席が割り当てられていたり、搭乗券も見せずに居座るような人に遭遇したりしたら、すぐにCAを呼びましょう。
荷物棚に荷物を入れる場所が見つからない
その次に出てきた場面は、荷物棚に荷物を入れる場所が見つからないとき。CAになんて言えばいいかわからずに困ったことがあるそうです。バッグと棚を指さして乗り切ったらしいですが、ちゃんと伝えられたらいいですよね。タロウさんに、また考えてもらうと、
という英文が出てきました。機内の荷物棚は overhead bin や overhead compartment と呼ばれます。日本語では「棚」と言いますが、英語では通常 shelf は使わないので覚えておきましょう。ただ、その部分を置き換えて I can’t put my bag in the overhead bin. と言っても間違いではありませんが、「スペースがない」というのが伝わりにくいかもしれません。スペースはあるけど、「(肉体的に)荷物を棚に上げられない」と取られてしまうかもしれません。ここは
のような言い方がお勧めです。CAがどこかスペースを見つけてくれたり、変な置き方をしてある荷物を詰めてくれたりするはずです。
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