元日本代表・加地亮、カフェで働く男の充実感 ロシアW杯に挑む後輩に「今をやり切って!」

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営業開始後は手探り状態で、店が軌道に乗るまでに約3年かかったという。最初に雇ったシェフが瞬く間にやめてしまい、那智さんが実際にランチを作っていた時期もあった。

「今のシェフはオープン2年後くらいから来てくれていますが、もともとは実家の知り合いの料理人。前のお店でも二番手の重責を担っていた腕のいい料理人なので、ウチに来てもらうまでに結構時間がかかった。その間はランチ営業だけにしていましたけど、ホントに大変でした」と那智さんは苦労話を打ち明ける。

現在はランチとディナーの2部営業。加地夫妻にシェフ、アルバイト10人程度という大掛かりな態勢で店を切り盛りしている。

朝から夜まで多忙な日々が続く

「昼は11時に開店するので、9時には出勤して、掃除やテーブルのセッティングなどの雑用から始めます。小鉢の盛り付けも僕の役目。これが結構大変なんです。

店内で販売するグッズなども紹介してくれた(筆者撮影)

ランチは有難いことに連日、たくさんのお客さんにご来店いただいていて、予約されたほうが確実だと思います。

料理は和食中心で3種類のメニューから選べるようになっていて、おかずのバリエーションが豊富だと好評をいただいています。僕はひたすら洗い物。スタッフが忙しいときにはホールで配膳したり、オーダーを取りに行ったりすることもあります。

お客さんが引く15時ごろに昼ご飯を食べて、いったん帰宅。夕方は子どもたちの世話や家事に時間を費やします。そして17時半から18時に再びお店に入って、今度はディナーの仕事。夜の営業は22時で、片づけや夕飯が終われば23時を過ぎるのが普通。家に着くのは0時ごろになります。アスリート体形を維持するために、少し前までは朝5時に起きてランニングをしていたんですけど、さすがに今はムリですね」と加地は慌ただしい日々を過ごしていることを明かしていた。

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