VW「ポロ」8年ぶり刷新で見せた進化の本質

コンパクトハッチとしては集大成の出来だ

「ポロ」が8年ぶりに新型へ生まれ変わった(写真:フォルクスワーゲン日本)
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フォルクスワーゲン(VW)の「ゴルフ」と並ぶ看板車種でコンパクトカーの「ポロ」が8年ぶりに新型へ生まれ変わり、3月20日に日本でも発売された。新型ポロはフォルクスワーゲンの生産モジュール戦略「MQB」(「モジュラー・トランスバース・マトリックス」を意味するドイツ語の頭文字)の最新採用例であり、MQB最小となるクルマだ。

価値観の多様化が著しく、出来のよいクルマであっても一車種で多くの人を満足させるのが難しい時代になって久しい。自動車メーカーは、大、中、小それぞれのサイズごとにハッチバック、セダン、SUV、ミニバンなどを取りそろえていなければ、多くの人の好みに応えられない。

共通化するメリット

けれども、ただでさえ電動化、自動(運転)化に開発のリソースを投じなければならないのに、このうえ(パワートレーンと並んで)最もコストがかかるプラットフォーム(車台)まで一車種ずつゼロから開発していたのでは商売にならない。

これが、現在多くの自動車メーカーがモジュラー式プラットフォームを採用する理由だ。モジュラー式プラットフォームとは、ひとつの基準となる車台を開発し、それを縦横に伸縮させることで何種類ものサイズやボディタイプの車種を生み出すことができる打ち出の小槌的な車台を指す。プラットフォームではなくアーキテクチャーと表現するメーカーもある。

従来、自動車メーカーはこのプラットフォームのモジュラー化を、どちらかというとこっそり、ユーザーに気取られぬよう推し進めてきたが、VWは2012年にドイツで発売、翌2013年に日本導入された現行型ゴルフに初めて採用したプラットフォームを「MQB」と名付け、モジュラー式であることを積極的にアピール。以降もミニバンの「トゥーラン」、SUVの「ティグアン」、セダンの「パサート」、4ドアクーペの「アルテオン」に相次いで採用し、効率化を図った。

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