「特別養子縁組」で子を授かった夫婦のリアル 新たな家族が誕生するときに起きること
養子を家族として迎えることに対して、「みずから産んだ子ではなくても愛情を注げるだろうか」「自分と血の繋がった子どもと同じように育てられるだろうか」という不安や疑問を抱く方もいるかもしれません。
「実子を産んだことがないから分からないですが、実子と同じだと思って育てています」と友子さんは言います。
「目の前に、自分を信じてすべてをゆだねてくれる存在がいて、日常を重ねれば、愛情が湧きあがるのは当たり前のことではないでしょうか」
実子と養子、愛情は変わらない
実子を産むための「妊活」と並行して、夫婦で「どのような家庭を築きたいのか」何度も話し合いを重ね、その中で里親や養子縁組を検討していたという石井さん夫妻。こうした考え方は日本社会ではまだマジョリティとは言えません。
ですが、我々リディラバジャーナル編集部は、取材や調査などを通して養親の方々の声を知る中で、「子どもを育てる一つの選択肢」として不妊治療だけではなく、特別養子縁組という方法があることをもっと多くの方に知ってもらえたら、と強く思うようになりました。
石井さん夫妻のお話は、「家族のかたち」は「誰か」が決めるものではなく、みずから考え、築いていくものなのではないかと考えさせられるものでした。
【まとめ】
特別養子縁組には、生みの親の喪失が伴う。また、生みの親次第で特別養子縁組ができなくなることもあるため、特別養子縁組が成立するまでは養親は子どもと本当に家族になれるのか不安を抱えることがある。
特別養子縁組を選択し、養親となる方の大半が不妊治療を経験している。
不妊治療を終えてから、最後の手段として特別養子縁組を選ぶ人が多いが、不妊治療と同時並行で特別養子縁組を検討する人もいる。
【問い】
あなたにとっての「家族」とはどのような存在ですか。
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