8 今更やめたらもったいないと思う支払いをやめる
「今更やめたらもったいない」という発想は多くの人にあるものだ。多分うまくいかないだろうと誰もが思っていても、これまでつぎ込んだコストを無にはできないという理由で続けてしまう。毎週少しずつ部品が届くプラモデル、子どもがあまり乗り気でないピアノのお稽古、効果がイマイチはっきりしない健康サプリなど。今やめても、将来やめても、払ったおカネは戻ってはこない。もしこれが企業のプロジェクトだったら止められないが、家庭の支払いはいつでも止められるのだから、決断はお早めに。
9 「自分へのご褒美」という言い訳はやめる
女性に多いムダ出費の典型が「自分へのご褒美」だ。仕事に家事にと慌ただしく働いているのだから、たまの息抜きにおカネを使うことはまったく悪くない。しかし、こんな言い訳をするのは、どこかに罪悪感がある証拠でもある。これは使いすぎでは……という心の声に対し、でもいいよね?と押し切るための方便が「ご褒美」だからだ。どんな家計簿にも「自分へのご褒美」という項目は見たことがない。素直に、〇〇費と認め、そう記入しよう。
各家庭の支出の事情はまったく違う
10 平均貯蓄額と比べるのをやめる
どうしても気になるのが他人の貯蓄額。同じ年代・同じ収入でも、自分のほうが貯蓄額が少ないと、自分は世間一般よりおカネの管理が下手だというレッテルを張られた気になったりする。しかし、そんなことはない。各家庭の支出の事情はまったく違うからだ。
貯蓄ゼロはさすがに困るが、収入と支出の釣り合いが取れ、定期的に貯蓄ができていれば健全な家計だ。それを世間並みにしようと無理に貯蓄に回す金額を上げると、支出とのバランスが崩れて月々の収支が赤字に転落し、貯蓄から定期的に取り崩すという謎のフローになりかねない。平均値は片目をつぶって見る程度でいい。
11 高金利の預金を探すのをやめる
マイナス金利の世の中だからこそ、ボーナス時のキャンペーン金利などでちょっといい金利をつける定期預金はまぶしい。地銀や信金のキャンペーンで年0.2%、0.3%という数字を見ると、おおっと思う。しかし、この高金利は新しいお客を集めたいときの金融機関の手段で、新規の預け入れが必要なことが多い。その都度新しい預金を作るか、いったん引き出して再度入金するかのどちらかだ。金利に惹かれてあちこちに細かい定期預金を作るより、元本を確実に増やしていくほうが効率よく貯まる。
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