安倍昭恵氏は、歴代首相夫人と何が違うのか 日本の「ファーストレディー」が渦中の人に
こうした言動は、自分が置かれている状況を理解していないのではないか、との批判を招いている。
森友学園の土地取引に関わった近畿財務局職員が自殺した可能性で、当局が捜査中と報道された3月9日夜、昭恵氏は芸能人の主催するパーティーに出席していたと一部で報じられた。昭恵氏の写真がこの芸能人のインスタグラムにアップされたが、その後削除されているという。
彼女を支持するメッセージも多数
同じ日にまた、昭恵氏は国際女性デーのアートイベントに出席し、笑顔の自身の写真をフェイスブックにアップした。これに対し一般の人から「能天気」との書き込みや、「人殺し」とまで表現した書き込みが見られた。一方、彼女を支持するメッセージも多くあった。
スポットライトのあたる場所は少し避けたほうがいいのでは、と昭恵氏に助言する人もいる。
保守的なメディアとされる産経新聞の田北真樹子記者は20日付のコラムで「昭恵氏は多くの人が認める魅力的な女性である。従来の『首相夫人』の枠にはまらない自由な生き方は多くを魅了する」と書いた。
「しかし、いま、政権は窮地に立たされている。昭恵氏の不用意な言動は政府与党内だけでなく安倍首相を支持する層にも疑問符を広げ、政権の脚を引っ張りつつある」と指摘し、最後にこう締めくくった。
「首相夫人に対して大変僭越(せんえつ)ながら、ここは行動を自粛なさってはいかがだろうか」。
(リンダ・シーグ 翻訳:宮崎亜巳)
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