熟年パパが陥りやすい「教育の盲点」とは? 学歴社会に揉まれ、就職でも苦労した結果…

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また、少ない収入でやりくりする若い夫婦と違い、「生活に追われる時期」を過ぎている状況なので、子どもにとっては、親の苦労を肌で感じることができず、生きていくことの大変さを実感しにくい環境とも言えます。

「熟年パパの家庭は、潜在的に『子どもに我慢を教えられない環境』がある可能性も高いですね。また、人生経験が豊富なことから、子どもが辛い思いや痛い思いをしないように先回りし、成長の機会を奪ってしまうケースも少なくはない。甘やかすのと甘えさせるのは違うので、どこで手を差し伸べるのかをコントロールしていくことが必要です」

一方、収入だけでなく、キャリアも一定のものを築いているのが40代です。自分の仕事さえこなせばいい若手とは違い、責任範囲そのものが大きくなるため、家庭と仕事の板挟みで葛藤する一面も。特に、共働きの場合、夫婦の危機に直面する可能性もあるそうです。

自分だけでなく、妻のキャリア問題も

働き盛りの40代には、管理職などのポジションについている人も多く、仕事より家庭の事情を優先することは難しい時期と言えるでしょう。

「出世競争における勝負時であり、今後の評価に大きくかかわるタイミングでもありますから、子育てに積極的に関与しようとするほど葛藤は強くなります。家庭と仕事の板挟みになる人も少なくはないですね。また、共働き夫婦にはさらなる問題が起きます。20代で出産した夫婦の場合には、妻が育休や退職で仕事を離れたとしても、失うキャリアはまだ小さいもの。一方、40代の共働き夫婦は、妻もそれなりのキャリアを築いていることが多く、失うものも大きい。特に高学歴同士の夫婦の場合、『なぜ自分だけがキャリアを手放さねばならないのか』となり、どちらが育休を取るかで揉めるケースが多く見られますね」

この年齢で休職や退職をすれば、復帰が難しいのは妻も同じ。保育園問題から、学童保育を探す小1問題、時短勤務から外れ、学童も終わる小4問題まで、一緒に乗り切る努力をせずに妻に任せきりにすれば、子育てがひと段落する頃に見放される可能性も高いそうです。

「今の40代は、昭和の働く親父を見てきたのち、男女平等や夫婦共働きが当たり前になる過渡期を過ごしてきました。そして、『イクメン』が推奨されるようになった最初の世代であり、ロールモデルがない中、草分けにならねばならなかった世代でもあります。周囲を見回せば、その時代に子育てを経験してきたパパたちも多くいると思うので、彼らに直接、どのようにしてきたかを聞くのもいいですね。いずれにしても、21世紀になってからは男性の子育てに対する考え方は大きく変化し、『手伝うよ』という言葉はすでにNGになっています。初めての子育てでは、誰もがわからないことだらけですが、40代には体力はなくても知恵がある。もっとも手がかかる幼少期の子育ての時期に、妻の気持ちをちゃんと汲み取り、主体的にコミットする意識を持って乗り切りましょう」

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