ついに虎雄氏が理事長退任、どうなる徳洲会 「院政を敷くだけ」という厳しい声も
東京地検特捜部による強制捜査を受けて、徳洲会グループ内には動揺が走っている。
9月29日には関東・東北の徳洲会グループの病院長の有志16名が、長女で株式会社徳洲会社長の越澤徳美氏ら徳洲会を仕切っているファミリーに対する批判を表明した声明文をグループ関係者らに送付したのに続き、10月2日には、北海道地区の病院長5名が同様の声明文を発表。さらに、10月5日には、関西・大阪ブロックの病院長、看護部長、事務長ら41名(委任含む)が徳田虎雄理事長の退任、関係企業のファミリー役員の退任など求める声明文を発表した。
グループ内部から改革、刷新の動きが出てきたこともあり、事態の収拾を図るために虎雄氏は理事長辞任を決めたと見られる。虎雄氏の後任について、鈴木副理事長は会見で「新しい理事長を決めるのは理事会の互選によるものなので、臨時理事会を招集して新理事長が決定される。医療法人の理事長職交代は時間とともに行われると考えている」と話した。
結局、何も変わらない?
もっとも、虎雄氏は引き続き医療法人の理事には居座るとみられる。徳田ファミリーも理事職を続けるほか、株式会社徳洲会などグループのファミリー企業の役員は変わらない公算が大きい。ある関係者は「これでは何も変わらない。単に(虎雄氏が)院政を敷くことになるだけ」と話す。
捜査の行方次第では、徳田毅・衆院議員陣営への職員派遣をめぐる公選法違反について逮捕者が出る可能性もある。理事長辞任によって事態の沈静化を図ろうとしている虎雄氏だが、これで幕引きというわけには到底いかないだろう。
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