ついに虎雄氏が理事長退任、どうなる徳洲会 「院政を敷くだけ」という厳しい声も

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日本最大の医療法人グループの創始者で、医療法人「徳洲会」などの理事長を務めていた徳田虎雄・元衆議院議員は10月8日、声明文を出し、理事長を辞任すると発表した。

8日午前10時から鈴木隆夫副理事長らが記者会見を開催。東京地検特捜部に公職選挙法違反容疑で強制捜査を受け、「今回の事態に至った責任の所在については、基本的に理事長である徳田虎雄の責任であることは間違いない」と表明した。

4法人の理事長職も退任

虎雄氏はALS(筋萎縮性側索硬化症)で療養中のため姿を見せず、鈴木隆夫副理事長が声明文を代読した。その中で「一連の報道で患者、職員、家族、取引先の皆さまに多大な不安を与えていることをおわびします」と謝罪。「多くの方々に迷惑をかけている責任を取る」として、医療法人徳洲会と特定医療法人「沖縄徳洲会」の臨時理事会を近く開き、理事長職を退任し、社会医療法人社団「木下会」など4つの法人の理事長職も退任する考えを示した。

また、今後の捜査に関しても「ある週刊誌は、私が今回の捜査に対して『徹底抗戦する。』と、意思表示をしたかのような記事を掲載しましたが、それは誤りです」「私自身は、捜査容疑である公職選挙法違反の捜査を真摯に受け止めて、現時点では捜査の結果を見守るためにも、捜査には全面的に協力するつもりです」としている。

会見での鈴木副理事長の説明によると、虎雄氏はこの声明文を先週まとめており、10月5日に開かれた幹部会で、出席者に発表されたという。

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