頼りにならない上司にありがちな残念思考

事実を見極めず、部下の予測を真に受ける

「マズいことになりまして……」という部下の相談にも落ち着いて対応できることが頼れる上司に求められる姿です(写真:EKAKI / PIXTA)
急ぎ仕事が舞い込んで、突発的に残業になってしまっても、「この人に頼まれたなら頑張ろう」と思える上司や先輩がいます。あるいは、仕事でつらいことがあったり、ミスをしてしまったりしたときでも、「この人がいれば安心」という人がいれば、前向きに仕事に取り組めるでしょう。
しかし、実際に職場を見てみると、そんな力のある上司や先輩は、いつの間にか姿を消してしまっているといいます。数十社もの倒産寸前の企業を再生させてきた『究極の問題解決力が身につく瞬発思考』の著者、寺嶋直史氏が職場で頼れる存在になるための考え方、取り組み方を解説します。

大事なお客様からクレームが来て、すぐに解決しなければいけないのに、1人では結論を出せないとしましょう。

このとき、上司に相談したのに、その答えがまったくの的外れだったり、

「それはあっちの部門の責任だから、そっちへ行け」

と他に押しつけたり、結論のない話で解決策が見いだせなかったりしたら、相談した部下は「ガッカリ」します。けれども、このようなやりとりが日常茶飯事な職場も多くあります。この「ガッカリ」が、部下からの信頼を失い、尊敬できない上司・先輩になってしまう大きな原因なのです。

「結果が出ない」原因は「問題解決力の欠如」にある

私が10年近く事業再生コンサルタントとして、さまざまな業種の中小企業の事業再生のアドバイスをしているなかで、企業・個人とも「成績があがらない」「結果が出ない」原因が、この「問題解決力の欠如」にあることに気がつきました。

信頼関係のない職場では、「過去の成功事例に基づく判断ばかりする人」「批判ばかりして結論を出さない人」「上司やルールに従うだけの人」「そもそも何も考えていない人」が多く、

・実態の把握

・原因の分析

・具体的な解決策の提案

を体系立ててできる人がほとんどいない状況だったのです。

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