ぐっちーさん「米国はバブルなんかじゃない」 またまた「暴落だ」「バブル崩壊だ」と騒ぐのか

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さて、ここからは恒例の競馬コーナーです。

週末はいよいよ競馬シーズンフル回転、という時期にやってくるG2弥生賞(4日中山競馬場11R、芝2000m)であります。まあ、競馬自体はこれまでもずっとやっていたわけですが、やはりG1だのなんだの、大きなレースがないと今一つ盛り上がらんわけで、春の訪れとともにいよいよやってくる、という季節になって参りました。

この弥生賞は、同じ中山の芝2000メートルで、4月15日に行われる皐月賞の前哨戦とでもいうべきもので、かつ、東京芝2400メートルの日本ダービーの参考レースとしても非常に重要なのであります。

弥生賞で負けたことで逆に2400メートルに適性があるな、と見抜いた馬がこれまで何頭いたことでしょう!! その意味では今年の競馬をするならまずはこれを見なきゃいかん、というくらいのレースであります。

でまた、今年は役者がそろっております。

わくわくする弥生賞は「2強対決」と見た!!

1頭は、2歳王者決定戦・G1朝日杯フューチュリティS(2017年12月17日/阪神・芝1600m)を圧勝したダノンプレミアム。そしてもう1頭は、レースの格が上がるごとに後続との差を広げ、無類の強さを見せつけているワグネリアン。

個人的にはこの2頭で決まると思っています。どうも彼らはずぬけている感じがするんですよね。ワタクシは、あの2016年の弥生賞レースが思い浮かぶわけです。このときはいわゆる「3強対決」と言われたのですが、リオンディーズ(1番人気)、マカヒキ(2番人気)、エアスピネル(3番人気)で本当に決まった、あのレースです。そして、この時2着に敗れたマカヒキは明らかに2400m向きで、見事にこのあとのダービーを制したわけで、多くの競馬ファンはあれと同じようなシーンを、今から想像しているのではないでしょうかね。

ただ、2013年みたいな例もあって、エピネファイア(1番人気)、コディーノ(2番人気)、キズナ(3番人気)で鉄板だ、と思っていましたが、実際に来たのは6番人気のカミノタサハラ、2着は10番人気のミヤジタイガ、ってのがありまして、そう単純ではない、というのがこの年齢の競走馬レースなんですね。

ちなみに、当時ワタクシ私が「大本命で負けるはずがない……」と宣言したキズナは弥生賞でなんと5着に沈んだんです。まあ、ジョッキーに問題があったとは思いますが、しかし、キズナの潜在能力がわかったのもこのレースだったわけで、思った通りこのあとダービーを取りました。人気が落ちていた分、そりゃ、大変なことになりましたよね。
ということで、穴党の方も十分チャンスありですが、私は、今回はこの2強対決にかけてみたいと思います。はたして……。

ぐっちーさん 投資銀行家

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ぐっちーさん ■本名:山口 正洋(やまぐち まさひろ)。投資銀行家。1960年東京都港区生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。丸紅を経てモルガン・スタンレー、ABNアムロ、ベア・スターンズなど欧米の金融機関を経て、ブティック型の投資銀行を開設。M&Aから民事再生、地方再生まで幅広く ディールをこなす一方、「ぐっちーさん」のペンネームでブログを中心に大活躍。2007年にはアルファブロガーを受賞、有料メルマガも配信中。さらに『AERA』や『SPA!』で連載をもちつつ、テレビやセミナーでも人気。主な著書に『なぜ日本経済は世界最強と言われるのか』(東邦出版)、『ぐっちーさんの本当はすごい日本経済入門』『ヤバい日本経済』(後者は共著、いずれも東洋経済新報社)などがある。競馬予想も一流。一方でメインレースはほどほどで、平場の条件戦などを好む。【2019年9月29日19時編集部追記】2019年9月24日、山口正洋さんは逝去されました。ご逝去の報に接し、心から哀悼の意を捧げます。

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