子どもを諦めきれない54歳婚活男性の問題点 「アラフォー女性」を狙いたいというが…

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私が仲良くさせていただいている仲人の男性(バツイチ)は、会員と一緒に中国に出向き、50歳のときに30歳の中国人女性とお見合い結婚をして、55歳で子どもを授かった。現在は2歳になる女の子の父親で、家族仲良く暮らしている。彼がこんなことを言っていた。

「前のカミさんのときは、嫁姑の仲が悪くて、それも離婚原因のひとつになった。中国の女性と結婚するのを知ったときに母はいい顔をしなかったけれど、今母と嫁は仲良くやっていますよ。中国人は親を大切にする国民性なので、母にもすごくよくしてくれて、母は嫁をとてもかわいがっています」

結婚は、日本人同士にしろ、国際結婚にしろ、相手を見極める目が大切なのではないか。また結婚後の生活で、どれだけお互いを思いやれるかにかかっている気がする。

年の差婚も「婚活アプリ」なら可能だ

もうひとつ、私は藤岡に提言した。

「婚活アプリを利用したことがありますか?」

「ありません」

「婚活アプリなら、50代のある程度収入のある男性が30代の女性と会うことも相談所より容易にできると思います。ただ、会えることと結婚できることは違います。会えることに満足していると、デート代だけがかかって、無駄に時間が過ぎていきますよ」

私は、婚活アプリでの出会いを決して否定はしているわけではない。アプリで出会って、幸せな結婚をしているカップルもいる。登録料金も安いし、大手になると、600万人近い登録者がいるところもある。

ただ登録するときに、独身証明書や収入証明書などの各種書類の提出が任意なので、うその情報で登録しているやからもいる。つい最近も私の相談所の女性会員が、並行して有名な大手の婚活アプリで活動をしていたのだが、そこで知り合った男性とお付き合いをしたら、彼が既婚者であることがわかった。

また、前出の国際結婚をした44歳男性も、いっとき相談所と並行してアプリでの婚活をしていた。大手企業に勤め、1000万円近い収入のある彼は、婚活アプリならば20代前半の女性とも会うことができた。ただ、会う時間設定がいつもランチタイムや夕食時で、毎回金額の張るご飯をご馳走し、1~2度会うと、交際が終わっていた。彼に魅力がなかったから交際が続かなかったのか、女性がパパ活目的だったのか、真相はやぶの中だが……。

選べる分母が広がり、会える確率が上がったからといって、それが結婚率の高さにつながるとは限らないのである。

さて、これらの話を藤岡にすべてしたうえで、彼のアラフォー女性をターゲットにした婚活はスタートした。

独身者が結婚相手を探すときには、個々に譲れない条件や理想があるものだ。その中で婚活には、さまざまな選択肢がある。

どうしたら、自分の理想に近い結婚ができるのか。藤岡をはじめ、「子どもが授かりたい」と思っている30代後半、40代、50代の独身者たちは、理想を掲げるだけでなく、しっかり現実とも向き合ってほしいと思う。

鎌田 れい 仲人・ライター

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かまた れい / Rei Kamata

雑誌や書籍のライター歴は30年。得意分野は、恋愛、婚活、芸能、ドキュメントなど。タレントの写真集や単行本の企画構成も。『週刊女性』では「人間ドキュメント」や婚活関連の記事を担当。「鎌田絵里」のペンネームで、恋愛少女小説(講談社X文庫)を書いていたことも。婚活パーティーで知り合った夫との結婚生活は19年。双子の女の子の母。自らのお見合い経験を生かして結婚相談所を主宰する仲人でもある。公式サイトはコチラ

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