なぜ人々は、3Dプリンタに魅せられるのか 何でも自分で作ってみよう、ではない?

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一般消費者向けの3Dプリンタを生んだ彼の発想の源泉とは?(写真:Getty Images)

今、日本でも注目されている3Dプリンタ。3次元のデジタルファイルさえあれば、自分の手でオブジェを生み出すことができるツールだ。

3Dプリンタは、何でも自分で作ってみようというムーブメントを生み出したと思われているが、正確にはそうではない。一般の人々の元にこの3Dプリンタを届けた立役者ブリ・ペティスによると、「失敗してもいいから、やってみよう」というのが、その本来の意図だ。実は彼も、そんな気持ちで消費者向け3Dプリンタのメーカー、メイカーボットを創設したのだ。

10万ドルから、1000ドルへ

ペティスが友人と共に3人でメイカーボットを設立したのは、2009年のことだった。3人は、それ以前にニューヨークでモノ作りをするハッカースペースを創設したメンバーが中心になっている。ハッカーたちがモノを自由に作るのに足りないもの、それが3Dプリンタだった。

一般消費者向け価格で大ブレイクした3Dプリンター、メイカーボット(写真:同社HPより)

3Dプリンタさえあれば、自分がイメージしているオブジェや製品を実際に形にすることができる。その形を見て、イメージどおりか、あるいはもう少し何かを変えたほうがいいのかがわかるようになる。

これまでならば、一般人がそうした試作品を作るのは不可能に近かった。粘度や紙で作っても風合いはほど遠く、時間もかかる。かといって、産業用の3Dプリンタは巨大なうえ、10万ドル以上と目が飛び出るほどの価格で、とても一般消費者には手が届かない。

ところが、メイカーボットから1000ドル少しの値段で売り出されるようになって、自分の机の上で3Dプリンティングができるようになったのだ。人々は、それで試作品も作るし、完成品としてアクセサリーやオブジェも作るようになった。ちょっとした部品もプリントアウトできるので、家で家具や電化製品が壊れたら部品をプリントアウトして、すぐに修理するということも不可能ではなくなった。

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