貯金があまりできない人は家計管理がヘタだ 収入と支出の正確な把握から始まる
まず、収入を知る方法から見ていきましょう。
収入を知る方法は、簡単です。毎月の月収と、ボーナスや手当の概算を1年分加算するだけです。税込みではなく、手取りで計算しましょう。1円単位まで正確である必要はなく、端数はざっくりと計算します。
それも1カ月分ではなく、年間で計算するのがポイントです。なぜなら、1カ月分だけでは、次に紹介する支出を計算し、家計の計画を立てようと考えた時に、たとえば固定資産税のような高額支出に対応しにくい家計管理になってしまうからです。
おカネが貯められない人は、自分の収入さえ知らないというケースがあります。月収まではわかるものの、年間収入というと不明という方が多いのです。収入以上の貯蓄はできませんから、まずは年間収入を知ることから始めましょう。
家計管理の基本(支出)
次に、支出を知る方法を見ていきましょう。
支出を知るには、家計簿をつける必要があると考える方が多いものです。確かに家計簿があれば、即座に支出を計算できます。しかし家計簿をつけたことがない人でもわかる範囲で支出を計算してみましょう。
支出は、大きくは「固定費」「生活費」「特別費」の3つに分かれています。
このうち、家計簿をつけていない方が不明になりやすいのは「生活費」と「特別費」です。しかし、「固定費」と「特別費の一部」については、銀行引き落としになっていたり、支払い明細が手元に残っていたりすることが多いので、家計簿をつけていない人でも、比較的容易に把握できることがほとんどです。
まず、「固定費」を計算するためには、「毎月必ず支払うことが決まっている支出」を書きだします。家賃、光熱費、携帯電話、生命保険といったおもに口座引き落としになっている支出。習い事、学校の教材費、夫婦の小遣いなどおもに現金手渡しになっている支出。これらが毎月いくらくらいになっているか計算してみましょう。
エアコンで夏場や冬場は電気代が高い、教材費も月によっていくらになるかわからないなど、月による支出のバラつきは気にせず、だいたい月にこれくらいというざっくりとした金額でかまいません。
月にいくらかかっているかが計算できたら、12カ月をかけ、1年分の「毎月必ず支払うことが決まっている支出」を計算します。なお、「自動積立」などは、「貯蓄」とみなすため、毎月必ずかかるおカネであっても「固定費」に計上する必要はありません。
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