貯金があまりできない人は家計管理がヘタだ 収入と支出の正確な把握から始まる

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次に、「特別費の一部」である「年間で必ず支払うことが決まっている支出」を書きだします。住宅ローンのボーナス払い、年払いの生命保険、高額な習い事の発表会の費用など。出産費用、車検など「今年だけ必ず支払うことが決まっている支出」も忘れずに書きだしましょう。

「毎月必ず支払うことが決まっている支出」×12カ月

「年間で必ず支払うことが決まっている支出」

「今年だけ必ず支払うことが決まっている支出」

これらをすべて加算したものが、「必ず支払うことが決まっている支出」の総額です。

家計簿をつけていない場合は、支出のすべては把握できませんが、まず「必ず支払うことが決まっている支出」を計算してみましょう。

家計管理の基本(自由に使えるおカネ)

「年間収入」から「必ず支払うことが決まっている支出」を引くと、「自由に使えるおカネ」を計算することができます。

家計のやりくりとは、この「自由に使えるおカネ」を、「生活費」「特別費」「貯蓄」にいくらずつ配分するかを考えることにすぎません。

「必ず支払うことが決まっている支出」が多すぎ、「自由に使えるおカネ」が少なすぎる時は、収入を上げるか、「必ず支払うことが決まっている支出」を減らすようにします。

たとえば、「年間収入」が400万円、「必ず支払うことが決まっている支出」が200万円の場合は、「自由に使えるおカネ」は200万円です。「貯蓄」に年間100万円を回したいなら、「生活費」「特別費」に使えるおカネは年間100万円。「必ず支払うことが決まっている支出」をのぞき、平均して約月8万3000円で「生活費」と「特別費」をやりくりするように計画します。収入が予定どおりに入れば成功率100%で年間100万円の貯蓄ができます。

もしも月8万3000円ではとても生活できない……と感じるなら、「貯蓄」を年間80万円に減らし、「生活費」「特別費」に使えるおカネを年間120万円としたら生活できるのか、「必ず支払うことが決まっている支出」を減らし、「自由に使えるおカネ」を増やすことができないだろうか、など具体的に考えるといいでしょう。

そもそも約月8万3000円で「生活費」と「特別費」が足りるかどうかわからない……という場合は、1カ月だけでも家計簿をつけて、毎月の支出を範囲内におさめられるか確認するとより効果的です。

次ページ目測を初めにつけることによって…
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