結果を見ると、結婚したい未婚女性は過半数の51%が「専業主婦派」であるのに対して、結婚したい未婚男性は56%が「共働き派」であることです。結婚したい未婚者に限ってみると、男性より女性のほうが「専業主婦」志向でした。
婚活の現場では「専業主婦になりたい女性」と「専業主婦になってほしくない男性」とのせめぎ合いが繰り広げられることがありますが、これは、「独身男が『結婚コスパ悪い説』を信奉する理由」の記事でも紹介したように、男女において結婚のメリットが相反し、かみ合っていないため起きる現象です。
経済的メリットのために女性は結婚したがるのに対して、経済的デメリットのために男性は結婚を避けるという構造で、未婚化が進んだひとつの要因でもあります。ちなみに、結婚する気のない未婚男女は互いに「共働き派」が6割で、非常に気が合っているといえます。
しかし、一番興味深いのはそこではなく、既婚者と未婚者との違いです。既婚男性は「専業主婦派」54%と過半数を占め、結婚したい未婚男性より14ポイントも高い結果になりました。一方、既婚女性は61%が「共働き派」で、結婚したい未婚女性より13ポイントも高いのです。未婚と既婚とでなぜその意識が正反対になるのでしょうか。
年収別に見た「理想の結婚生活」
その前に、年収階級別の意識の違いも見てみます。「専業主婦」を志向するにはそれなりに夫の経済力が必要となるからです。本人の年収によって「専業主婦」意識は変わるのかどうか、世帯年収ではなく個人年収で見てみます。
未既婚問わず、完全に男女で異なります。男性は年収が上がるほど「専業主婦派」が増え、女性はその逆です。明らかなのは、結婚したい未婚男性はその年収の多寡に関係なく、圧倒的に「共働き派」が多いということです。決して自分の年収が低いから「共働き派」ということではないようです。むしろ女性が個人年収300万円を超えると未既婚関係なく「専業主婦派」が激減する点が気になります。つまり自ら稼いでいる女性は「専業主婦になりたくない」のです。
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