成長できない人は失敗と成功を振り返らない 「管理職1年目の教科書」に学ぶ仕事術
再現性を持たせるためには、第4ステップにおいて、自分の意思で実践できる「行動」をまとめることが必要。「Aさんのアドバイスが役に立った」だけでは、今後もAさんがアドバイスをしてくれるまで待たなければならないが、「思い切って相談する」という自分の行動であれば、結果はどうであれ次回も再現することが可能になるということである。
まずは自分自身の過去の成功体験について、こうしたステップを振り返ることにより、成功のための再現性のある行動を言葉にしてみる。そのうえで、部下に対しても一方的に教えるのではなく、仕事を振り返りながら本人に成功要因を行動レベルで言語化してもらい、再現力を強化する。これが、能動学習を支援するひとつの形だということだ。
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言うまでもないが、失敗体験も、成功体験に勝るとも劣らぬ貴重な体験。ちなみに失敗体験から学ぶためには、成功体験における学習のステップ同様、体験を振り返って改善に必要な行動を言葉にするステップ(失敗体験から正しく学ぶための4ステップ)が効果的なのだそうだ。
(185~186ページより)
失敗から学ぶためには、最終的に「自分の改善行動」に結びつける必要がある。もし「誰も助けてくれなかった」という失敗要因があったとしても、相手が悪いと考えてしまったのでは改善行動は生まれないということだ。
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