不動産投資で儲けられない人が陥る3つの罠 空前のブームに潜む空室リスクを見落とすな
こうした負の連鎖に陥らないためには、家賃を下げるのではなく、むしろ高い家賃でもお客様に選んでもらえるような物件にすること。つまり、いかに差別化を図って、個性的で魅力的な物件にするかが大切です。
そう考えると、設備や内装は後から変えることができますが、根本的なコンセプトについては、やはり新築時が肝心です。そのため、安い中古アパートを購入するよりは、多少初期コストがかかっても、自分自身の手で新築をプランニングした方が成功率を高くすることができるのです。
(3)立地が良ければ大丈夫だと油断してしまう
人気立地の新築アパートですら空室に苦しむ現実!
アパート経営において、立地は大切です。誰だって不便なところより便利なところに住みたいですから、当然なことになります。ただし、立地さえ良ければ大丈夫だと油断してしまうと、意外な落とし穴が待ち構えています。
少し、ショッキングな話を紹介しましょう。
最近、横浜あたりでは、新築のアパートであってもなかなか入居者が決まらなくなっているそうです。これはなぜかと言うと、サラリーマン投資家を対象にした新築の建売アパートが大量に作られ、販売されているからです。横浜ですからそれなりの賃貸ニーズはあるはずですが、そのニーズ以上に物件が供給されてしまったため、部屋が余ってしまっている状態なのです。
こうなると、新築物件は家賃設定も高いため、なかなか埋まりません。それにもかかわらず、いまだに次から次へと狭小のアパート物件が建てられているようです。
同じ規格の新築アパートが大量に供給されれば、必ずだぶつく、これは何も横浜に限った話ではありません。次々と金太郎飴のように、同じ規格の新築アパートが大量に供給される地域では、いくら好立地だとしても埋まらずに、空室が出るケースもあることを知っておいたほうが良いでしょう。
実際、名古屋や福岡など大都市のベッドタウンでも、同様な新築の供給過多が起こっているそうです。それどころか、私の地元でも同じような現象が起こっています。
アパート投資を行うにあたって、立地条件は非常に重要ですが、考えることは皆同じ。好立地の場所には、似たようなアパートが次々と建てられて、どれだけ豊富な需要があったとしても、いずれ飽和してしまいます。
その結果、立地は良いのに入居者が決まらない物件が出てきてしまう……こうした落とし穴にはまるのも、不動産投資で失敗する典型的なパターンと言えるでしょう。
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