──今回の映画を作った経緯を教えてください。
若い頃から高倉健さんの作品が大好きで、尊敬していたし、亡くなったときにはとても悲しみました。
いつか彼の作品をリメイクしたいと考えていたときに、映画製作会社のメディアアジアから、原作小説の『君よ憤怒の河を渉れ』を再映画化する企画の話が来ました。あらためて脚本を読んで、昔撮った作品の一つに似ていることもあり、OKしました。
以前から日本で映画を撮影するか、日本映画を作るのが夢でした。日本の映画から大きな影響を受けてきましたので、そういう意味では、長年の夢が実現できたと思っています。
高倉健さんが大好きだった
──日本の撮影現場はどんな印象でしたか。
印象はとてもよかったです。チームワークは申し分なかったし、日本の皆さんの意識の高さにも感心しています。数百人単位の人たちが必要な場面がいくつかあったのですが、そのとき、エキストラではなく、ボランティアの方々が出演してくれました。彼らは、別に仕事があるのに、今回のシーンの撮影のために来てくれたんです。日本の方は自分の好きなことなら損得を考えずに一生懸命やってくれる。ほかの国では考えられないことです。
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