カフェで起業して10年続けられる人の仕事観 「基本」を進化させ、お客を裏切らない

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体調が回復すると、実家所有の土地にギャラリーを開店。来店客に向けて、本格的なコーヒー提供を考える。同時期に、人から紹介された鈴木誉志男氏(サザコーヒー創業者)の薫陶を受け、2週間サザの本店に通い、コーヒーの淹れ方や接客を学んだ。

牛久にちなんだ「商品開発」

サザコーヒーからは「地元を深掘りした商品開発」の大切さも学び、実践した。それが現在のサイトウコーヒーの人気メニュー「横綱ブレンド」(税込み480円)と「カッパフェ」(420円)だ。前者は、茨城県出身の大相撲力士・稀勢の里にちなんだもの。

サイトウコーヒーの横綱ブレンド(写真:筆者撮影)

「稀勢の里関が横綱に昇進した時、何か応援したくて試作を重ねて完成したコーヒーです。味はもちろん、商品へのストーリー性が大切なので、第72代横綱にちなみ、コーヒー豆のブレンドを『7:2:1』に。7割はインドネシアのマンデリン、2割はブラジル、1割はエチオピアの豆です。1割には横綱を応援する牛久市民の思いを込めました」(齋藤氏)

「カッパフェ」は牛久沼の河童伝説を、かわいらしいミニパフェに体現した。こちらは抹茶アイス、星形クッキー、コーヒーゼリー、いちごダイスなどで構成され、いろんな味が楽しめる。時間限定での提供だが“インスタ映え”するのでSNSで人気が沸騰した。

17年続けられたのは、3人いる女性スタッフのレベルの高さもあるという。

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