「事故物件住みます芸人」が見た壮絶な現場 5物件の体験に映ったメリットとデメリット

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

物件のある場所は、治安はあまり良くない場所だった。近くの団地には「上から物を落とすな!!」と張り紙が貼ってあった。

室内はリフォームがされていたのだが、畳をめくると血痕が出てきた。洗面所の鏡はなぜかペンキで塗りつぶされていて、ユニットバスだけが新しいモノに取り替えられている。浴室の排水口からはゴッソリと白髪交じりの長い髪の毛が出てきた。

「なんだか変な部屋だなと思っていたのですが、不動産屋さんからはどんな事件が起きたのかは聞いていないのでわかりませんでした」

ひょんなことから、事件の詳細がわかった。近所の定食屋さんのおじさんと話をしていたら「あの家に住んでるのか」と事件のあらましを教えてくれたのだ。

「息子が同居する母親を殺した部屋でした。部屋で殴った後に、浴室に連れていき浴槽に沈めて殺したそうです。血痕や、浴室のナゾが解けました」

家のドアをガチャガチャと開けようとする人が…

事件内容がわかり最初は気になったものの、しばらくすると慣れてしまった。

しかしその頃から異変が起きる。ドアノブをガチャガチャと開けようとする人が定期的に現れたり、ポストの配送物がなくなってしまったりすることが続いた。

「誰かのイタズラかな?と思っていたのですが、数日後ニュースを見てビックリしました」

テレビで男が道行くお年寄りをハンマーで殴って逮捕されたニュースが報道された。

その犯人の男こそ、松原さん宅で母親を殺した犯人だったのだ。

「犯人は母親を殺害した後、逮捕されたのですが、精神疾患があるとして不起訴になっていました。病院に留置されていたらしいのですが、そこから逃げ出したんです」

確定はしていないが、松原さんの家のドアをガチャガチャしたり、ポストの宅配物を荒らしたのは、元の住人の殺人者である可能性が高い。

犯人は逮捕された後、「誰でもいいから人を殺したかった」と供述している。

「もしもドアを開けて犯人がいたら、どうなっていたかと思うと冷や汗が出ます。殺人をしても刑務所に入らないケースは多々あるそうです。事故物件に住む場合“殺人”のケースは気をつけたほうがいいと思います!!」

メリット:月2万6000円の値下げ
デメリット:部屋に殺人痕、殺人者の来訪の可能性
次ページ頭が痛くなる「自殺アパート」
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事