30歳「自殺未遂3回」の彼女が見たASDの現実 もっと早く自分の発達障害を知りたかった

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姫野:重大な会議だったらそれくらい謝るべきだけど、多分もっとゆるい会議だったんだろうね。

彩音:うん。

3度目の自殺未遂で3日間昏睡状態に

彩音:そして、高3の夏休みに精神科に入院したんだ。でも、それでさらに親友から距離を置かれてしまって。彼女は夏休みに私とやりたいことがいっぱいあったんだって。でも、私は卒業が遅れるのが嫌だったから夏休みに入院することを優先してしまった。

姫野:なぜ入院したの?

彩音:高3の夏休み前に、大々的な自殺未遂をしちゃって。中2の頃にも部屋のカーテンレールで首吊りをしようとしたんだけど、苦しくてすぐにやめちゃった。高3の夏休み前の自殺未遂はオーバードース(過量服薬)。病院に搬送はされなかったけど、翌日まで意識がない状態だった。

姫野:社会人になってからも1度オーバードースしてるよね?

彩音:あのときは、専門学校に入ったら周りはみんな自分よりすごく映画を見ていて詳しくて、課題の動画制作で自分は求められていないと感じて絶望して、19歳のときに中退した。その後、20歳のとき、昼はイベント会社で働いて、私自身アニメオタクだから夜はメイド喫茶で働いていたんだけど、当時の彼氏に振られたの。失恋の傷というよりも、自分、やりたいこともないし何のために生きているのかなぁって思ったら死にたくなって自殺未遂。

彩音:このとき300錠くらい薬を飲んだんだけど、飲みながら友達に「今までありがとう」というメールを送信していて、「これはヤバイ!」って思った友達がうちまで警察の人と来てくれて、隣の部屋の人の承諾を得て入って隣からベランダを破ったら、倒れている私が見えて、警察の人が窓を割って入って救急車を呼んでくれた。

病院で胃洗浄を受けて、親も福岡からやって来た。私、3日間昏睡状態で、最悪の場合死ぬかもしれなかったんだって。そして、一人暮らしは危険だという医師の判断により福岡に帰った。実家では病院に通いつつバイトをしておカネを貯めては、好きなヴィジュアル系バンドのライブを見に東京や全国各地に行くという生活を送っていた。

姫野:それくらいの時期、たまたま彩音さんが東京に来ていたときに共通の友達を通して知り合ったんだよね。確か24歳のとき。そして、26歳のときSNSで知り合った彼氏と同棲するために家を出て彼が住んでいる埼玉へ……。親は反対しなかった?

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