Bさんは、大学時代4年間付き合っていた彼氏がおり、結婚も考えていたという。しかし、お互いのキャリアを支え合っていくような結婚を求めていたBさんと彼氏の間に考え方のズレが生じ、別れてしまったそうだ。
そこから、Bさんは純粋にトキメキを求めた恋愛をしたそうだが、すぐ疲れてしまった。そうした経緯もあり、Bさんは結婚を前提として付き合える相手を探した。現在の夫は結婚を前提として付き合った2人目の人だそうだ。なんでも話せる関係の上司で、付き合う前に話していたお互いの結婚観が合致していた。その後、付き合って1年でスピード婚をした。お互いの家をよく行き来していたらしく、半同棲状態だったそうだ。
Bさんは夫との関係を「シーソー夫婦」と表現した。「どちらかに家事や仕事を任せてしまうのではなく、夫、妻関係なく、どちらかの仕事が忙しかったらもう片方が家事を行う」のだそうだ。
支え合うのは家事や仕事に限らず、精神的な面もあるという。「お互い平日23時くらいに帰宅し、そこから1時間ほど今日あったことを共有することを習慣にしています。この1時間が本当に大事で、精神的な支えになっている」。お互いのその日にやったことを認め合うことが、明日の仕事の励みになるとも言う。
日常の中で仕事に費やす時間が長いBさん夫婦。休日の過ごし方を聞くと、毎週のようにホームパーティをしているという。
「2人とも料理好きというのもあるのですが、一番は2人のコミュニティにいる人を会わせることで起こる化学反応に期待しているから。新しいビジネスが生まれる場所だとも思っています」
2人のキャリアを意識した生活が垣間見える。
結婚して変わった価値観があるか聞くと、「結婚する前より、自信を持って仕事に飛び込んでいけるようになりました。夫が、結婚をしてから『ライフジャケットを着ているような気分』と言っていて、私もそんな感覚」とのこと。おカネのことも、結婚したからこそ不安なく過ごしているそうだ。
Bさんは、出産時の産休・育休期もとても前向きにとらえていた。
「産休・育休は逆にアドバンテージだと考えていて、仕事をしているときに溜まった、やりたかったことができる時期だと考えてます。なので、全然マイナスだと思ってませんよ」
スキルを磨いて胸を張って職場に戻りたいと言うBさん。インタビュー後「結婚したくなりましたか?」と幸せそうに聞いてくるのが印象的だった。
12歳上の男性と早婚したWさんの場合
【早婚女子・対象者3】
Cさんは、現在25歳。都内の私立大学を卒業後、IT系に就職。25歳で結婚した夫は税理士で、Cさんより12歳上だ。現在は都内で夫と2人暮らし。彼女が早婚に至った経緯を聞いた。
「漠然と結婚したいという考えはあったが計画などはまったく立てていなかった。就活のときも、結婚は特に考えずにキャリアを考えていた。別に、結婚はしなくてもいいと思っていたし、適齢期に出産したいというこだわりもなかった」とのこと。キャリアと結婚を天秤にかけると、キャリアの優先度が高いという。
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