仮想通貨の鍵を握るのはやっぱりアマゾンだ

ビットコインは長期投資家の「敵」でしかない

渋澤:でも、よくよく考えてみれば、金本位制度から離れた今の法定通貨だってバーチャルですよね。紙という物質に数字が表記されているだけのものに対して、私たちが1000円とか1万円という共通認識を持っているからこそ、ただの紙切れでモノやサービスを購入できるわけですから。

中野:ところで、仮想通貨は押し並べて暴落状態が続いていますが、株式市場への影響はあまりないようですね。

藤野:一部では、ビットコインなどの仮想通貨が暴落したら、それにつられて株価も下落するのではないかと懸念されていましたが、実際のところ、株式市場はほとんど影響を受けていないようですね。思うにこれは、仮想通貨を売買している人と、株式を売買している人が被らないからではないでしょうか。株式を担保に入れて、信用取引のようにレバレッジを利かせて仮想通貨のポジションを持っている人が多ければ、仮想通貨の暴落が担保になっている株式の投げ売りにつながるため、株価が暴落するリスクが高まりますが、現状、この手の取引はほとんど行われていないようなので、株価との相関性がないのだと思います。

仮想通貨をめぐる混乱は、あと半年は続く?

中野:富裕層で仮想通貨に投資している人もいますよね。この層は、今回の暴落でどう動くと思いますか。

藤野:確かに、遊びで仮想通貨に投資している人はいます。でも、あくまでも遊びですし、富裕層ですから保有資産全体に占める仮想通貨への投資比率なんて微々たるものです。だから、今回のように暴落したとしても、慌ててほかの資産を売却するといった行動は取らないでしょうね。

中野:一時はビットコインETF(上場投資信託)が開始されるという動きもありましたが、今年に入ってSEC(米証券取引委員会)への申請を取り下げましたね。

藤野:おそらく、あと半年くらいは混乱が続くのではないでしょうか。ただ、これで仮想通貨そのものが消滅するようなことにはならないと見ています。どこかの段階で、また復活していくでしょう。今は投機的な側面ばかりが注目される仮想通貨ですが、ある種のバブルが一段落すれば、決済手段としての側面も注目されるようになり、混乱も一段落すると思います。

中野:でも、この手の暴騰・暴落の話を目の当たりにすると、つくづく残念に思います。

渋澤:それはどういうこと?

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