37歳、好きな「模型作り」で生きる男の稼ぎ方

中学生から始めた趣味が仕事へと繋がった

中学校へは3年間のうち1日しか通わなかった。その代わりに市営のフリースクールに通ったり、近所の知り合いのお姉さんに勉強を教えてもらったりした。

「勉強を教えてもらうと言いつつほとんど遊んでましたけど(笑)。そのお姉さんに教えてもらってた場所が、大学内の研究室で、大学の学生さんと話をしたりしてました。勉強ではないですけど、何かを学んではいましたね」

竹内さんのお兄さんがガンダムのプラモデルを作っていて、それをまねしたのが模型との出合いだった。ただ、プラモデルにハマったわけではなかった。

ゴジラかっこいい!!ゴジラのプラモデルが欲しい!!

「当時『ゴジラvsビオランテ』(大森一樹監督)という映画も見まして、ゴジラかっこいい!!と思ったんです。ゴジラのプラモデルが欲しい!!と思いました」

さっそく模型屋に足を運んだが、思ったような感じのプラモデルは見つからない。

ロボットに比べて、ゴジラは皮膚感などを再現するのが難しく、プラモデルには向いていない。ただ当時はそんなことはわからなかった。

雑誌『月刊ホビージャパン』を読むと、かっこいいゴジラの模型が載っていた。それはガレージキットという商品だと知る。しかし1体で1万数千円もしてとても手が届かない。

「その時、広告の下のほうに模型を作った原型師の名前が載っていたのを見つけたんですよね。『そうかこれを作った人がいるんだ』と気づけたのは大きかったです。世の中にはオモチャがあふれているけど、作っている人がいるって普通は考えていないですよね」

中学1年の時、見よう見まねで粘土でゴジラを作り始めた。当たり前だが、なかなかうまくはいかなかった。

「模型雑誌に載っているハウツー記事を参考にするくらいで、誰にも教わらずに作っていたから、いろいろ遠回りはしていると思います。でも学校に行っていなかったから時間はたっぷりありました」

そんな試行錯誤する中1の終わりごろ、学校の先生が家庭訪問に来た。

「美術クラブの部員みんなでリンゴを作ってるんだ。お前も作らないか?」

と勧められた。学生たちは粘土で作っているが、特別に模型の材料で作っても良いと言われた。

「じゃあ作ってみようかな、と思いました。学校の課題だったら、親に材料を買ってくれって言いやすいですからね」

ポリパテの1キロ缶(4000~5000円)と近所のスーパーでリンゴを買ってもらった。

どうやって作って良いかもわからない。とりあえず、リンゴを見た。じーっと見て、腐りかけたら食べて、新たにもう1個買ってもらってじーっと見る。それを繰り返した。

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