着丈のみならず、袖丈も見逃せません。コートは防寒目的だからこそ、ジャケット袖が完全に隠れる袖丈が正解です。ただし、指の付け根まで隠れてしまう場合、子どもがいたずらして大人のコートを着ているようなコミカルな印象になりがち。だからこそ、袖詰めという選択肢が浮上します。
THE SUIT COMPANY(青山商事)などツープライススーツ量販店であっても、数千円の工賃でコートの袖詰めが可能です。形状次第で詰め幅は限定されますが3センチ程度は詰められます。また、別途リフォームショップに持ち込むことで、肩山から3センチ以上詰めることも可能です。
最適丈のコートが活きるアンボタンマナー
最適丈のビジネスコートを手に入れたとしても、その着こなしには注意が必要です。アンボタンマナーをご存知でしょうか? ジャケットの下ボタンは留めないという着こなしマナーのひとつです。一番下のジャケットボタンは飾りボタンとしてつくられているため、一切留めないという考え方に基づいています。では、ジャケット同様の開襟チェスターコートの場合、アンボタンマナーは当てはまるのでしょうか?
本来のチェスターコートは、比翼式と呼ばれボタンが隠れるデザインが主流です。だからこそ、留めても外しても見え方は変わりません。一方、ボタンが見えるチェスターコートであったとしても、防寒という目的を考えるならば、下のボタンを留めてよいという考え方もあるはず。
それでも、チェスターコートも一番下のボタンを開けるというスタンスを私は貫いています。ジャケットのボタンを開けた着こなしに目が慣れているからこそ、そのほうが自然に見えるからです。ただし、留めるボタンも限られ、胸元も開いているため、チェスターコートにマフラーは欠かせません。
・ビジネス力を判断されている?コートの扱い
着ているコートを脱ぐタイミングも重要です。建物に入るとき、入り口でコートを脱いでいますか? 営業経験がある方は実践されていますが、建物に入る前にコートを脱いで脇に抱えることがマナーです。外套であるコートの汚れを建物内に落とさないため、内側が表になるよう折り畳みます。
選び方・着こなしのみならず、コートの扱いひとつでパーソナリティやビジネスマンとしての力量を判断されるかもしれません。
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