就職率は3,4割。中国の就活は大変です

中国エリート学生座談会(その1)

――みなさん、両親の意見もけっこう影響します?

羽深:僕はまったく関係ないですね。日本に行くとしても、自分の考えで決めたでしょう。

――日本企業についてあまりよくない印象はありますか?

黄広明:僕は、日本企業といっても2種類あると思います。ひとつは日本で働く仕事、もうひとつは中国に進出した日本企業での仕事です。この2つは、実のところだいぶ異なります。日本で就職すれば終身雇用で、仕事もそれほど大変ではないと聞いています。一方、中国の日本企業は基本的に製造業ですし、仕事の内容も厳格です。

――厳格?

黄広明:仕事が大変だということです。学部時代のクラスメートが、中国の日本企業で働いているのですが、職場に好感を持っている人はあまりいません。書類の書き方ひとつでも細かいルールがあるとか、残業が多いとかそんな話でした。昨今の日中関係の悪さも影響しているかもしれません。

李亜紅:私の場合は、専門に合った職種の募集がなかったので、日本企業は考えませんでした。それに日本企業はあまり大学で企業説明会を開いたりしていないし、インターンを募集しているところも少なくて、正直、イメージが湧きません。

――総じて言えば、日本企業の求人は少ない?

黄広明:少ないというか、あっても学生はよく知らないように感じます。

――なるほど。さて、話を戻すと、みなさん、就職先を決めるにあたって、どんなことを重視しましたか?

王弘:僕は企業の「平台(注:直訳はプラットフォームだが、企業や組織が提供する環境や場といった意味合いが含まれる)」、仕事のチャンスですね。次に給料、それから勤務地かな。

――この場合の「平台」って何を意味します?

王弘:ひとつは業界内でのランクかな。業界のトップクラスの企業であれば「平台」もしっかりしていて、最高の製品や技術に触れることができるでしょう。

張輝:僕もそれは考えましたよ。あと部署の「平台」も重要です。配属先がその会社で最高の部署、少なくとも最も利益を生む製品の開発部署であれば、自分の昇進にも有利になります。また最も利潤を生むということは、技術面も突出しているはずです。そこで学ぶことができれば、自分自身の発展にもつながるでしょう。

李亜紅:私にとっては、学びがあること、発展の空間があることかな。給料は、最初はあまり高くなくてもしょうがないと思う。

羽泉:僕は平台も発展空間も給料もどれも大事だな。平台がしっかりしているということは、自分自身の価値をより蓄積できることだと思う。それはすなわち発展空間があるということにつながるし、最終的にポストや給料にも反映されるでしょう。

黄広明:僕にとって重要なのは発展空間ですね。俗っぽく言えば、昇進と給料アップです。でもそれだけでなく、仕事の内容も大事です。給料や待遇がすごくよくても、毎日を楽しいと感じられなかったら意味ないでしょう。

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